トルコリラ
米国はトルコに対してS-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)の導入をやめるように強く要請していますが、トルコは導入の方針を撤回するつもりはないようです。
エルドアン・トルコ大統領は10日、「S-400の導入は決定事項だ」と強調し、「(S-400の)納入は7月になるが、前倒しされる可能性もある」と語りました。
トルコがS-400を導入するかどうかは軍事に関わるため、米国にとって極めて重要な問題と考えられます。トルコが導入を進めれば、米国はある時点でトルコに対して制裁を発動する可能性があり、その場合にはトルコリラ安が加速しそうです。
トルコリラについては、米国とトルコの関係悪化の他にも懸念材料があります。イスタンブール市長選では、野党候補が僅差で勝利しましたが、エルドアン大統領は不正があったため無効だと主張。再選挙を求める意向を示しました。こうした行動は、政治の不透明感につながるほか、大統領が選挙管理委員会に圧力をかけているとの印象を与える可能性もあります。TCMB(トルコ中銀)の外貨準備高(ネット)の減少もトルコリラにとってマイナス材料です。
トルコリラは、下落リスクが高まりつつあるように見えます。注意が必要です。
エルドアン・トルコ大統領は10日、「S-400の導入は決定事項だ」と強調し、「(S-400の)納入は7月になるが、前倒しされる可能性もある」と語りました。
トルコがS-400を導入するかどうかは軍事に関わるため、米国にとって極めて重要な問題と考えられます。トルコが導入を進めれば、米国はある時点でトルコに対して制裁を発動する可能性があり、その場合にはトルコリラ安が加速しそうです。
トルコリラについては、米国とトルコの関係悪化の他にも懸念材料があります。イスタンブール市長選では、野党候補が僅差で勝利しましたが、エルドアン大統領は不正があったため無効だと主張。再選挙を求める意向を示しました。こうした行動は、政治の不透明感につながるほか、大統領が選挙管理委員会に圧力をかけているとの印象を与える可能性もあります。TCMB(トルコ中銀)の外貨準備高(ネット)の減少もトルコリラにとってマイナス材料です。
トルコリラは、下落リスクが高まりつつあるように見えます。注意が必要です。