イベント控え様子見気分が強い ドル円も狭い範囲での上下動が続く=NY為替前半

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/01/30 02:48

 きょうのNY為替市場は、イベントを控えて様子見気分が強い中、まちまちな動きとなっている。ドル円はNY時間に入って、買戻しも一服。前日は冴えない米企業決算から世界経済の先行き不透明感が広がり、ドル円も売りが優勢となっていた。109円台前半まで下落し、21日線をうかがう動きが見られたものの、きょうはドルの買い戻しも見られ、ドル円も買い戻しが優勢となっている。

 きょうは英議会で離脱合意の修正案が採決される予定だが、離脱期限の延期などが採決される予定で、市場には期待感も出ているようだ。ただ、全般的には様子見気分が強く、109円台での狭い範囲での上下動に変化はない。明日からの米中協議や、きょうからのFOMCを控えて、その結果待ちといった雰囲気が強い。

 ユーロドルも1.14ドル台前半での小幅な値動きが続いている。心理的節目の1.15ドルを目指す気配まではないが、一方で1.13ドル台に戻す気配もない。きょうから始まったFOMCを控えて、このところドル売りが優勢となっており、ユーロドルは底堅い動きとなっている。

 ただ、ユーロドルは上値での売りを推奨する声も次第に増えている。市場は米景気後退の懸念を後退させており、昨年末よりも確率は半分以下に低下しているといったところ。一方で、ユーロ圏の景気後退の可能性は十分に織り込まれていないとの指摘も聞かれる。年内のECBの利上げに対する見方が揺らぐ中、ユーロはまだそれを十分に織り込んでいないという。

 一方、ポンドドルはNY時間に入って戻り売りが優勢となっており、ポンドドルは1.31ドル台前半まで下落。ポンド円も143円台半ばに伸び悩む動き。このあとの英議会の採決に注目が集まっている。ただ、バックストップ案の修正にはEU側が難色を示しており、可決したとしても不透明な情勢は続きそうだ。今週、メイ首相は、EUとの再交渉のためブリュッセルに行く予定だと述べていた。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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