【これからの見通し】週明けはリスク回避ムードが先行、ポンドはEU離脱関連報道に神経質に
【これからの見通し】週明けはリスク回避ムードが先行、ポンドはEU離脱関連報道に神経質に
週明けのアジア市場ではドル円が108円割れ寸前まで軟化。豪ドルは、対ドル、対円ともに売られている。週明けの株式市場で米株先物が大幅安となっていることや、香港や上海などのアジア株が下落していることがリスク回避の動きにつながっている。週末に米中通商協議関連での報道が特段なかったことに加えて、今日発表された中国の12月貿易統計で、黒字幅が一段と拡大していたことなどが不透明感を広げたようだ。豪ドルにとっては、時間外取引でNY原油先物が51ドル近辺に下落していることも重石。
この後の海外市場では、ドイツ卸売物価指数(12月)、トルコ鉱工業生産(11月)、インド卸売物価指数(12月)、ユーロ圏鉱工業生産(11月)などが発表される予定。NY時間には目立った米加経済指標の発表は予定されていない。ユーロ圏鉱工業生産は、前月比-1.5%、前年比-2.1%といずれも減少する見込み。ユーロ圏経済の成長鈍化につながる内容として注目される。
主要な米欧金融当局者らの講演やイベント参加予定はない。米株式市場にとっては今週は一連の主要金融機関の決算発表がはじまる。きょうは日本時間午後10時ごろにシティーグループの第4四半期決算の発表が予定されている。
この後の為替市場では、あすの英議会採決を控えた関連ニュースや、株式市場の動向が注目されそうだ。あすの英下院採決では、ほぼ否決が想定されている。ただ、接戦度合いによっては政府やEU側の動きにも差異がみられるとの思惑がある。全般に流れはEU離脱日の延長やEU離脱事態の解消の方向に向かっているようだ。メイ英政権はこれまで何度も正念場をくぐりぬけてきたが、今回はどうか。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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