“下げ止まり”を確認するまで“手出し無用”…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/12/25 10:23

◆リスク回避姿勢継続 - 110円前半へ続落

※ご注意:予想期間は12月26日と表示されていますが、本日(12月25日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


“流動性が低下”する中、週明けの昨日も“リスク回避姿勢”は継続しました。
NYダウが650ドル超の続落を見せる中、ドル円は約4カ月ぶりとなる“110.272円”まで売り込まれました。

◆明らかに“往き過ぎ”の域に入ってきたとは考えるが…?

「米政府機関の一部閉鎖」「パウエルFRB議長解任を巡る報道」が主な要因と見られますが、「流動性に不安がないことを確認」とのムニューシン財務長官発言(ツイート)も“ネガティブ”に捉えられている印象があります。
例年だと“小動き”になりやすいクリスマス当日にしても、その“流動性低下”を背景にして“さらに売り込まれる(崩れる)”という可能性が否めません。

テクニカル的なポイントと見られるのは、やはり“8/22安値(110.025円)”と重なる“110円の大台ライン”です。
明らかに“往き過ぎ”の域に入ってきたとは考えますが、“下げ過ぎ”以外に主だった要因が見当たらないのも事実…。
“株価動向”を睨みつつ、“落ち着きどころ(下げ止まり)”を確認するまで、安易な手出しは避けたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:111.186(12/24高値)
上値4:111.046(100週移動平均線、大台)
上値3:110.946(200日移動平均線、20月移動平均線、ピボット1sレジスタンス)
上値2:110.747(12/24高値後の61.8%戻し)
上値1:110.611(12/24高値後の50%戻し)
前営業日終値:110.420(50週移動平均線)
下値1:110.272(12/24安値)
下値2:110.025(8/22安値、大台、ピボット1stサポート)
下値3:109.773(8/21安値)
下値4:109.683(6/27安値、週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット2ndサポート)
下値5:109.590(3/23~10/4の50%押し、月足・一目均衡表先行スパン上限)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

10:46 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想