明日の米FOMCを控えてドル安進行、ドル円112円台前半=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/12/18 21:29

明日の米FOMCを控えてドル安進行、ドル円112円台前半=ロンドン為替概況

 18日のロンドン市場は、ドル安が進行している。市場ではあすの米FOMCを控えて米債利回りが低下しており、ドル売り圧力がかかっている。あすは年内最後の会合となる。市場では0.25%の利上げをすでに織り込んでおり、焦点は来年の金利見通しに移行している。9月時点では来年3回の利上げ予測となっていたが、これが2回もしくは1回に引き下げられるとの観測が広がっている。米中貿易摩擦の影響をはじめとして、来年は世界経済成長が鈍化するとの見方が強まっていることが背景。ドル円は112円台前半へと下落。ユーロドルは一時1.14台、ポンドドルは1.27台乗せまで買われた。欧州株は売り先行も次第に下げを消している。一方、NY原油先物は一時48ドル台を割り込むなど売りが強まっている。豪ドルなど資源国通貨の上値を抑えている。

 ドル円は112円台前半での取引。前日の海外市場で113円割れから112円台後半へと軟化。今日の東京市場ではさらに112円台半ばへと下押し。ドル安の流れが継続するなかでロンドン市場を迎えた。上値は112.60近辺で抑えられており、米債利回りの低下とともに112.25レベルまで安値を広げた。米10年債利回りは2.85%台から2.82%近辺へと低下している。

 ユーロドルは1.13台後半での取引。東京市場では1.1350付近での揉み合いだったが、ロンドン市場では米債利回り低下とともに上昇している。1.1360レベルを上抜けると1.1402レベルまで一貫して上昇した。足元では1.1380-90レベルと上昇一服。ユーロ円は東京午後に127.64レベルまで下落したあとは、下げ一服。ロンドン中盤にかけては128円台を一時回復した。欧州株や米株先物は売り先行も次第に反発の動きが優勢になっている。独IFO景況感指数は101に悪化したがユーロ売り反応は限定的だった。

 ポンドドルは1.26台後半での取引。東京市場では1.26台前半で揉み合ったが、ロンドン市場ではユーロとともに上伸している。1.2650を挟む水準で売買が交錯したあとは、一気に1.2706レベルまで高値を伸ばした。その後は1.27台をやや割り込んでいる。ポンド円は序盤の上下動で、一時141.94レベルまで下押しされる場面があった。その後は142.65レベルに本日高値を更新。ユーロポンドは0.89台後半から0.90台前半で上に往って来いの振幅。ユーロ相場と比較すると神経質さが目立った。英議会は20日から休会となるが、その間にメイ英首相はEU側との交渉に臨む意向だと一部に報じられていた。来年1月14日からの週には英議会採決を行いたいとしているもよう。  
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

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