米国株見通し:世界経済や米政権人事への懸念が圧迫か

配信元:フィスコ
投稿:2018/12/10 18:42
S&P500先物       2623.75(-12.25) (18:05現在)
ナスダック100先物  6586.50(-37.00) (18:05現在)

 18時05分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は軟調推移。NYダウ先物は100ドル安程度で推移している。欧州株式市場は全面安。時間外取引のNY原油先物は前日比ほぼ横ばいで推移。こうした流れを受け、10日の米株式市場は売り先行で始まりそうだ。

 8-9日に発表された中国の11月貿易統計では、輸出、輸入の伸び急速に縮小し、11月消費者物価指数や生産者物価指数の伸びも鈍化。経済活動の低迷が示されたことで、世界経済の減速懸念がさらに強まり、米株にも圧迫要因となろう。また、米トランプ政権の要であるケリー大統領首席補佐官の年内退任が発表されており、政権運営の先行き不安も浮上しそうだ。NY原油先物は、産油国の減産合意や米国内リグ稼働数の減少などで底堅い展開が見込まれる。

 本日発表となる米経済指標は、10月JOLT(求人労働移動調査)求人件数。前月からやや増加し、700万件台以上の高水準維持が予想され、株式市場にはポジティブな材料になりそうだ。

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配信元: フィスコ