日経平均は買い戻し中心に7連騰となり

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/12/03 19:23

ほぼ1ヶ月半ぶりの高値水準を回復しましたが

日経平均は+223円高の22574円と大幅に7営業日続伸しました。

朝方は、1日の米中首脳会談で米国が中国への追加関税の発動を90日間猶予することで合意し、両国の対立激化が当面回避されるとの見方から米国株時間外取引が大幅に上昇したことが好感されて大きく上昇して始まりました。

上海株が大幅に上昇したことも支えとなって、後場には高値で+347円高の22698円まで上昇しましたが、その後は先物売りで伸び悩む場面もありました。

日経平均は10月22日の終値22614円以来ほぼ1ヶ月半ぶりの高値水準となり、9月26日までの8日続伸以来となる7日続伸となりました。

東証1部の売買代金は2兆4306億円、騰落銘柄数は値上がり1579銘柄、値下がり472銘柄、日経225採用銘柄では値上がり180銘柄、値下がり39銘柄でした。

日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに7日続伸しています。

日経平均のテクニカル指標は、総じて高値圏を示唆しています。

日経平均は7連騰で終わりましたが、売買代金を見ても盛り上がりには欠け、中身は売り方の買い戻しが中心だったと考えられます。

テクニカル指標は総じて買われ過ぎの水準に入ってきていますし、短期的な過熱感は否めないと思います。

75日線(今日現在:22568円)を上回って終わったことや、直近の高値である11月8日の高値22583円を上抜いたことで強気に転じる見方もありますが、その一方で13週線(今日現在:22617円)と26週線(今日現在:22552円)のデッドクロスが示現される可能性が残っているなか、金曜日には米11月雇用統計を控えていることから週末に向けて様子見になりやすくもあります。

やはり目先は段階的に利益確定売りを進めるのが無難だと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想