ユーロ、欧州委員会の年次レポートには反応薄=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/11/22 02:31
 NY時間の昼に入ってユーロドルに売りが出ており、1.13ドル台に再び下落している。きょうは株安、原油安が一服する中、ドル売りが優勢となっており、ユーロドルは1.14ドル台に買い戻されていた。明日の感謝際休暇を前に市場も次第に閑散となりつつある中、1.14ドル台の上値が重かったことから短期筋の見切売りが出ているのかもしれない。

 きょうは欧州委員会が加盟国の年次レポートを公表していた。その中で欧州委員会はイタリアの予算案に関して、法令を遵守していないと言及したほか、成長への悪影響のリスクを指摘していた。市場では欧州委員会はイタリアに対する制裁に向けて一歩踏み出したと見方も強まっている。

 ただ、イタリア債は上昇しユーロへの影響も限定的だった。むしろ、イタリアのサルビニ副首相が若干の修正にオープンとの発言に市場は敏感に反応した模様。ある程度想定されていたこともあり、きょうのところは、あまり材料視されなかった模様。

 ユーロドルは1.1370ドル付近に21日線が来ており、動向が注目される。今月に入って買い戻しの流れも見られていたが、なお下向きのトレンドは残っているようだ。

EUR/USD 1.1384 EUR/JPY 128.73 EUR/GBP 0.8915

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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