今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2018/11/21 15:39

今夜から明朝の注目材料は

東京市場のドル/円は、昨日のNY市場のドル買いの流れを引き継ぐ形で112.90円台まで上昇しましたが、節目の113.00円を前に伸び悩んでいます。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。


11/21(水)
17:00☆南ア10月消費者物価指数
-----☆欧州委、イタリア予算案への最終判断を公表
22:30 カナダ9月卸売売上高
22:30☆米10月耐久財受注額
22:30☆米新規失業保険申請件数
24:00 米10月景気先行指標総合指数
24:00 米10月中古住宅販売件数
24:00 米11月ミシガン大消費者態度指数・確報値
24:15☆カーニーBOE総裁、講演
24:30 EIA週間原油在庫統計
25:30☆メイ英首相とユンケル欧州委員長が会談

11/22(木)
08:30 日本10月消費者物価指数

※☆は特に注目の材料

今夜も、米国以外のイベントに注目が集まりそうです。欧州委員会はイタリアの予算案に「規律違反」の評価を下す公算が大きいでしょう。また、メイ英首相とユンケル欧州委員長の会談は、メイ首相の不信任投票を目論む強行離脱派が納得する内容の合意が得られる公算は小さく、欧州の政治リスクは今夜もくすぶり続けそうです。ただ、最近は欧州通貨に対するドル高がドル/円にも波及するケースが多く、市場センチメントが悪化してもドル安・円高に振れにくくなっています。こうした傾向が続くのかについても、今夜の注目点のひとつになりそうです。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想