ポンドは下げ一服も上値重い 合意なき離脱のリスクは依然として残る=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/11/17 04:53
 NY時間の終盤に入ってポンドドルは1.28ドル台前半、ポンド円は144.70円付近で推移している。ポンド円は下値模索が続いているものの、きょうはポンド安よりもドル円の下げが圧迫しているものと思われる。ポンド自体の下げは一服している。辞任が伝えられていたゴーブ英環境相が辞任をひとまず撤回しており、安心感につながっているようだ。

 しかし、離脱強硬派の閣僚からは、メイ首相がEUと結んだ離脱合意を全面的に見直す計画に取り組んでいるとも伝わっている。議会を通過できるか懐疑的で、与党内にメイ降ろしの動きも再び台頭する中、ポンドの買い戻し積極的に試そうという雰囲気はまだないようだ。合意なき離脱のリスクは依然として残っておりポンドの上値は重い。

 ポンド円は200日線を下放れる展開となっているが、目先は10月安値の142.75円付近を視野に入れた動きが続きそうだ。

GBP/USD 1.2824 GBP/JPY 144.76 EUR/GBP 0.8894

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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