本邦GDPに対する円相場の反応は?
【基調】
底堅い
【目先の注目材料】
・11/14 日本7-9月期GDP・一次速報
・米長期金利、主要国株価
【本文】
明朝に発表される本邦7-9月期国内総生産(GDP)は、市場予想中央値が前期比年率-1.0%となっており、7月の西日本豪雨や9月の北海道地震などの影響でマイナス成長は避けられない見通しだ。そうした自然災害の影響も大きいが、GDPの6割を占める個人消費の不振も足を引っ張ると見られている。
もっとも、このGDPが円相場に与える影響を読むのは難しい。景気堅調で12月利上げが確実な米国(ドル)との対比から、円安が進みやすくなるとの読みが最も素直な見方だろう。一方、仮に予想以上に落ち込みが激しいようなら、株安・円高という市場反応もあり得そうだ。ただ、そうした場合は来年10月に予定されている消費増税対策にも絡んで政策発動期待が高まるため、株価はむしろポジティブな反応を示すかもしれない。
普段の為替市場は日本の経済指標に反応しないケースが多いが、ドルの独歩高や世界的な株価の下落などで市場が不安定化しているだけに、今回の本邦GDPが思わぬ化学反応を引き起こす可能性もある。明日の結果とその後の市場の反応を注視しておきたい。
底堅い
【目先の注目材料】
・11/14 日本7-9月期GDP・一次速報
・米長期金利、主要国株価
【本文】
明朝に発表される本邦7-9月期国内総生産(GDP)は、市場予想中央値が前期比年率-1.0%となっており、7月の西日本豪雨や9月の北海道地震などの影響でマイナス成長は避けられない見通しだ。そうした自然災害の影響も大きいが、GDPの6割を占める個人消費の不振も足を引っ張ると見られている。
もっとも、このGDPが円相場に与える影響を読むのは難しい。景気堅調で12月利上げが確実な米国(ドル)との対比から、円安が進みやすくなるとの読みが最も素直な見方だろう。一方、仮に予想以上に落ち込みが激しいようなら、株安・円高という市場反応もあり得そうだ。ただ、そうした場合は来年10月に予定されている消費増税対策にも絡んで政策発動期待が高まるため、株価はむしろポジティブな反応を示すかもしれない。
普段の為替市場は日本の経済指標に反応しないケースが多いが、ドルの独歩高や世界的な株価の下落などで市場が不安定化しているだけに、今回の本邦GDPが思わぬ化学反応を引き起こす可能性もある。明日の結果とその後の市場の反応を注視しておきたい。