~カラオケで首都圏攻勢とアジア展開を加速、カーブスは圧倒的存在へ~
【ポイント】
・新しい展開が始まろう。カーブスでは男性向けのメンズ・カーブスがスタートする。女性の会員から、わが家の男性も健康のために参加させたいという声に応えて、試行を開始する。男性を引きつけることができれば、ビジネスの展開力は大きく高まろう。
・2018年3月に、米国のカーブス世界本部を、日本のフランチャイジーであった当社が、総額184億円で逆に買収した。①カーブスのブランドを守り、②フィットネスに関する自由度を手に入れ、③これまで支払っていたロイヤリティでのれん・商標権の償却は十分吸収でき、利益面でも上乗せとなるので、価値あるM&Aと評価できよう。
・カーブスは、日本の1900店を含めて、世界の4000店をフランチャイジーとする。日本の会員は現在82万人であるが、100万人を超えて拡大できよう。従来の見方よりパイはかなり大きくなる。フィットネスの新たなビジネスモデルも期待できよう。
・カラオケの業績向上が顕著である。まねきねこブランドの首都圏展開が、先行投資を経て、収益貢献を拡大する局面に入っている。店舗の人手不足には、自動化などの資本装備率を上げて、生産性を高めている。AI(人工知能)を活用した新しい楽しみ方なども具体化しよう。カーブスの安定高収益にカラオケの利益拡大が加わり、成長力の確度は高まってきた。将来は、内外のカラオケで1000店を目指すという方向に展開しよう。
・当社の事業発展の軸は「既存業種新業態」、つまり既存市場での事業を、新業態の仕組みに変えていくことである。「総合余暇サービス提供企業」をビジョンに掲げ、アミューズメント、スポーツ・フィットネス、観光・行楽、趣味・教養の4つを事業領域とし、その中で、「既存業種新業態」を開発し、将来は1000億円企業を目指している。
・新しい楽しみ方や健康志向、海外への展開によって、ビジネスモデルは進化を遂げよう。国内のカラオケは600店以上、フィットネスは2000店以上へ拡大する方向である。中期的には営業利益150億円が十分達成できよう。業績は好調でピーク利益の更新が続こう。ROEも高く、独自の価値創造を行うユニークな企業として大いに注目したい。
目 次
1.特色 「既存業種新業態」の総合余暇サービス提供企業
2.強み 女性専用フィットネスが圧倒的キャッシュカウに成長
3.中期経営方針 カラオケの市場開拓に成果、次はグローバル展開
4.米国カーブス総本部の買収 ブランドの確保と周辺ビジネスへの広がり
5.当面の業績 カラオケも好調、ピーク利益の更新が続こう
6.企業評価 新業態と海外展開の加速に注目
企業レーティング | A |
---|---|
株価 (18年11月9日) |
1403円 |
時価総額 | 1155億円 (82.3百万株) |
PBR | 4.45倍 |
ROE | 21.0% |
PER | 20.4倍 |
配当利回り | 0.9% |
総資産 | 68357百万円 |
純資産 | 26697百万円 |
自己資本比率 | 37.5% |
BPS | 315.5円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2011.8 | 29093 | 3356 | 3336 | 2877 | 37.5 | 3.1 |
2012.8 | 33746 | 4077 | 4096 | 2279 | 29.8 | 4.4 |
2013.8 | 34515 | 4151 | 4237 | 3072 | 40.5 | 6.3 |
2014.8 | 37720 | 4276 | 4370 | 2423 | 32.0 | 6.9 |
2015.8 | 44257 | 4394 | 4492 | 2098 | 28.2 | 7.5 |
2016.8 | 51170 | 4810 | 4699 | 1900 | 26.2 | 8.0 |
2017.8 | 55283 | 6146 | 6354 | 3255 | 43.6 | 9.0 |
2018.8 | 61771 | 7858 | 8207 | 4426 | 54.4 | 10.0 |
2019.8(予) | 67000 | 10000 | 10000 | 5600 | 68.9 | 12.0 |
2020.8(予) | 72000 | 11500 | 11500 | 6500 | 79.9 | 15.0 |
(2018.8ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。11.8期末に1:400、14.8期末に1:2、2018年5月末で1:4の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2017.8期は中間配に東証1部上場記念配0.5円、期末に創業50周年記念配0.5円を含む。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/kosidaka201811.pdf
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