米国でのイベント控えて、ドル買いは一服=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/09/25 20:45
米国でのイベント控えて、ドル買いは一服=ロンドン為替概況

 25日のロンドン市場は、ドル買いが一服している。ドル円が113円台乗せ目前で揉み合いとなっているほか、ポンドやユーロは対ドルで反発しており、ドル指数も今日の東京市場での上昇を消している。このあとのNY市場では米国関連のイベントが多く、直近のドル買いにやや調整が入る形になっている。国連総会でトランプ米大統領が一般討論演説を行うほか、日米通商協議が始まる。あすの米FOMC会合の結果発表を控えて、きょうは住宅価格指数やコンファレンスボード消費者信頼感指数が発表される。

 ドル円は112円台後半での取引。東京市場では仲値にかけて112.98レベル(一部で113.00レベル)まで買われたが、113円台乗せには至らずその後は売買が交錯している。ロンドン市場では再度、上値を試したが112.96レベルまで。ほとんどの時間帯は112.80-90レベルで揉み合い商状になっている。

 ユーロドルは1.17台後半での取引。イタリアのスタンパ紙が予算案について伊政府内で妥協が成立したと報じている。イタリア債が買われ、イタリア株式市場も1%超の上昇に。欧州株は総じて堅調に推移している。ユーロドルは序盤に1.17台前半から後半へと上昇した。しかし、プラートECB理事が、昨日のドラギ総裁の発言内容は目新しいものではない、としたことで一時反落。しかし、1.1730近辺ではサポートされて再び1.1786近辺へと本日高値を更新した。ユーロ円も振幅を伴いながら132.97レベルに本日高値を更新している。132.50近辺ではサポートされている。

 ポンドドルは1.31台半ばでの取引。序盤に1.31割れとなる場面があったが、すぐに切り返して上昇。本日高値を1.3163レベルまで伸ばした。ポンド円は148円を挟む上下動をへて、高値を148.54近辺に伸ばした。EU離脱関連の報道には新たな展開は見出されず、ポジション調整主導の値動きとなっているようだ。ブリハ英中銀委員が、現在の英中銀ガイダンスは崖っぷちの離脱には適用されない、と述べたが、具体的な対応についての情報には触れなかった。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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