ユーロ円は上げ維持できず 伊予算案が重石=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/09/25 01:13
 ユーロは先ほどから戻り売りが強まっており、ユーロ円は132円台半ば、ユーロドルは1.1770ドル付近に戻している。朝方はドラギECB総裁の講演を受けてユーロ買いが強まった。総裁は「基調インフレは比較的力強い上昇が見られる。コアインフレは活発に上昇。賃金上昇が継続。労働市場はひっ迫し、一部地域で労働力不足が見られる」などと述べていた。ユーロ円は133円台に、ユーロドルは1.18ドル台に一時上昇したが、その滞空時間は短く急速に戻り売りに押され、序盤の上げをほぼ失っている格好。

 今週はイタリアの予算案が発表されるが、警戒感は根強いようでユーロの上値を圧迫している。予算案がEU規則のGDP比3%以内に収まったたとしても、裏付けのある成長見通しに基づいているのか確認が必要との指摘も出ている。

 イタリアのディマイオ副首相は「赤字支出で財源を見出だす」と述べていた。最低年金支給額を月780ユーロに引き上げる方針も示していた。一部からはイタリア債の急落に備えるよう呼び掛けている向きもいるようだ。

 イタリアの予算案は27日に公表される予定。

EUR/USD 1.1773 EUR/JPY 132.59 EUR/GBP 0.8970

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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