ユーロドルは膠着感が強まる 見方もまちまち=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/09/20 01:39
 ユーロドルは先ほどから買い戻しが優勢となっており1.16ドル台後半の値動きとなっている。ロンドン時間には1.17ドル台に再び上昇したものの上値が重く戻り売りに押されている。1.17ドル台に入ると売り圧力も強まるようで、イタリア財政への懸念が根強く上値を重くしている。合意なきEU離脱への懸念でポンドが急落したこともユーロを圧迫した。1.17ドル台に入ると投機筋の売りも観測され、特に1.1750ドル水準に近づくと売り圧力が強まるようだ。

 NY時間に入ると更に売りが強まり1.1650ドル近辺まで下げ幅を拡大したが、この水準は強いサポートとなっており維持されている。1.17ドル台に入ると上値が重い一方で、1.1650ドル水準は強いサポートとなっている状況で膠着感が強まっている。

 ユーロへの見方はまちまちで、ユーロを買い上げる材料はないとする一方で、FRBとECBの金融格差は依然として大きいものの、FRBの利上げ期待はいずれ勢いが弱まり、ユーロ圏の景気回復が再び勢いを増せば、ECBの出口戦略にスポットライトが当たりユーロを押し上げるとの見方も出ている。

EUR/USD 1.1683 EUR/JPY 131.07 EUR/GBP 0.8875

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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