高まる楽観ムード
先週の当欄で「市場の楽観ムードが気になる」とお伝えしましたが、その楽観指数は一段と高まり、株高・金利高の動きが進んでいます。昨日、米中双方から追加の関税措置発動が発表されたというのにです。米国側からの発表直後こそ一時的にリスクオフの動きが持ち込まれましたが、時間を追うごとに当初想定されていたほどの内容では無かったことを受けて、株高→為替市場でもリスクオンの動きが強まることとなりました。米中の貿易問題は何ら解決していない、さらには、今週末から(正式発表はまだありません)今度は日本に向けて通商協議、首脳会談が開催され、矛先が日本に向けられるかもしれないというのに、市場はどこ吹く風の状況。センチメント系の指標が悪化しない限り、市場は危機感を抱かないのでしょうか。リーマンショック前にサブプライムローン問題が指摘されていたにも関わらず、市場は全く危機感を抱かずバブルに酔いしれていたことが思い起こされるのは私だけでしょうか。季節的に中間期末を控え、本邦機関投資家による円転玉が持ち込まれやすくなっており、ドル円の上値はここから重くなるのではないでしょうか。
●米金利上昇で新興国通貨は・・・
昨日、米10年債利回りが4ヶ月ぶりに3.05%まで上昇しました。米金利上昇により世界中の資金が米国に向かう可能性があるだけに、新興国から資金が流出しないか気になるところです。
●米金利上昇で新興国通貨は・・・
昨日、米10年債利回りが4ヶ月ぶりに3.05%まで上昇しました。米金利上昇により世界中の資金が米国に向かう可能性があるだけに、新興国から資金が流出しないか気になるところです。