今週の日経225相場予想 4度目も失敗!!(9/10週)

著者:山口哲也
投稿:2018/09/10 14:14

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の主要イベント
週初22,901円で寄り付いた日経225(TFX)は、国内においては天候や地震、また、トランプ発言による円高などにより5日続落となり、22,543円で引けました。

今週の主な経済指標は図のとおりです。
今週は13日にトルコ、ECB、英国の金融政策決定があります。特にトルコの利上げ幅が市場予想に対して下回る場合は、再度、トルコ売りが加速しやすいものと思われます。
ただ、トルコが仮に大幅な利上げに踏み切ったとしても、既に米国にケンカを売ってしまっている状況となるため、トルコ売りの長期的な流れに変化をもたらすかどうかは疑問です。
また、同じく13日には米国のCPIの発表、また、14日には米国の小売売上高の発表があります。
CPIが市場予想よりも強い場合は米国の利上げ期待が高まりやすく、逆に弱い場合は、利上げ期待が低下します。
また、小売売上高の伸びが高い場合は、米国のGDPの6割は個人消費となるため、強い米経済が確認できますが、逆に低い場合は景気後退懸念が高まります。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
先々週に23,000円にトライし、23,116円まで上昇したものの、先週は再度23,000を割り込んで推移していますが、値を下げても下値が切り上がっているため、基本的に買い圧力が強いと考えています。
当面は22,500、22,400、22,300にある各移動平均線がチャートポイントになると考えられ、現在のチャートの形状からは底堅い印象があります。しかしながら、8月の安値になっている22,000円を終値ベースで下回ってくる場合は中長期のトレンドが変わってくる可能性があります。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
日足は先週の下落により200日移動平均線や一目の雲の上限まで値位置を落としています。

今後は、200日移動平均線や雲の上限となる22,520がサポートとして意識されますが、これを下回ってくると、一目の雲の下限となる22,395が次のサポートとして意識されてきます。ただし、週足では依然として上昇三角形の形成を継続ものと思われ、22,000円までは押し目買いを考えたいところです。


このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想