レンジ相場になっているのは理由がある
いつもお世話になり、有難うございます。
トレードタイムの平野です。
■先週のドル円は、期待感と不安感がそれぞれ交差する格好でした。
14年ぶりの高水準となった米ISM製造業景気指数をはじめ米国とメキシコの2国間協定合意で一時、111.75円まで上昇しました。
しかし、本国の大型台風直撃や北海道地震やトランプ大統領による日米貿易戦争懸念からリスクオフに傾く場面もありました。
■さて、今週のドル円は伸び悩みを感じながら大台割れも視野に入れる必要があるとみています。
米貿易赤字額が表面化したことで、米中貿易摩擦激化への思惑が更に強まり、2000億ドル規模の対中制裁追加関税を行う見通し、更にその後の追加関税も用意するほどの強攻策に出る予定のようです。
また、来月の為替報告書でも中国は操作国に認定する構えです。
その流れの中で日本においても貿易赤字額が大幅に上昇していることから、対日に対しても貿易不均衡圧力が強まることは確実になる可能性でてきました。
その意味でも今月25日に予定されている首脳会談や通商協議は大注目になるとみています。
■また、更に米国はNAFTAのメンバーであるメキシコとは2国間で合意に至ったことからカナダとの2国間合意もあっさりと合意に至るのではないかと市場は無警戒でした。
しかし、蓋を開ければ長期化する恐れすらでてきました。
もし合意が出来なければ、カナダ製自動車に20%の関税を適用する改めて述べているだけに市場は改めて警戒する必要がでてきました。この対カナダの流れは日本も見ておく必要がありそうです。
■不安材料は貿易問題だけではありません。
トルコリラや南アランド、アルゼンチンペソといった新興国通過も不安材料になっています。
特にアルゼンチンにおいては60%の政策金利を適用しても通貨安とインフレが収まらず、今週追加の金利上昇に迫られそうです。この新興国の通貨不安が続くようであれば市場は米ドルや日本円に傾く可能性があるとみています。
現在のドル円がレンジ相場になっているのはこの理由が強いのではないかとみています。
■しかし、これまでこのドル円が支えられていたのは株高が大きく作用していたのは確かで、もし今後株価まで値崩れするようであれば、ドル円の狭いレンジ(110円~112円)も下抜ける可能性もあるので警戒したいです。
■最後にドル円のテクニカル分析です。
先週末は何とか下ヒゲはつけて111円をキープしたものの、先週木曜日の大陰線がやはり、相場の重さを物語っています。
やはり、上値の抵抗としては移動平均50日線や直近高値111.75円に注目です。下値の抵抗としては、先週末安値110.38円や大台の110円を見ておきたいです。
トレードタイムの平野です。
■先週のドル円は、期待感と不安感がそれぞれ交差する格好でした。
14年ぶりの高水準となった米ISM製造業景気指数をはじめ米国とメキシコの2国間協定合意で一時、111.75円まで上昇しました。
しかし、本国の大型台風直撃や北海道地震やトランプ大統領による日米貿易戦争懸念からリスクオフに傾く場面もありました。
■さて、今週のドル円は伸び悩みを感じながら大台割れも視野に入れる必要があるとみています。
米貿易赤字額が表面化したことで、米中貿易摩擦激化への思惑が更に強まり、2000億ドル規模の対中制裁追加関税を行う見通し、更にその後の追加関税も用意するほどの強攻策に出る予定のようです。
また、来月の為替報告書でも中国は操作国に認定する構えです。
その流れの中で日本においても貿易赤字額が大幅に上昇していることから、対日に対しても貿易不均衡圧力が強まることは確実になる可能性でてきました。
その意味でも今月25日に予定されている首脳会談や通商協議は大注目になるとみています。
■また、更に米国はNAFTAのメンバーであるメキシコとは2国間で合意に至ったことからカナダとの2国間合意もあっさりと合意に至るのではないかと市場は無警戒でした。
しかし、蓋を開ければ長期化する恐れすらでてきました。
もし合意が出来なければ、カナダ製自動車に20%の関税を適用する改めて述べているだけに市場は改めて警戒する必要がでてきました。この対カナダの流れは日本も見ておく必要がありそうです。
■不安材料は貿易問題だけではありません。
トルコリラや南アランド、アルゼンチンペソといった新興国通過も不安材料になっています。
特にアルゼンチンにおいては60%の政策金利を適用しても通貨安とインフレが収まらず、今週追加の金利上昇に迫られそうです。この新興国の通貨不安が続くようであれば市場は米ドルや日本円に傾く可能性があるとみています。
現在のドル円がレンジ相場になっているのはこの理由が強いのではないかとみています。
■しかし、これまでこのドル円が支えられていたのは株高が大きく作用していたのは確かで、もし今後株価まで値崩れするようであれば、ドル円の狭いレンジ(110円~112円)も下抜ける可能性もあるので警戒したいです。
■最後にドル円のテクニカル分析です。
先週末は何とか下ヒゲはつけて111円をキープしたものの、先週木曜日の大陰線がやはり、相場の重さを物語っています。
やはり、上値の抵抗としては移動平均50日線や直近高値111.75円に注目です。下値の抵抗としては、先週末安値110.38円や大台の110円を見ておきたいです。