様々なニュースにドル円は調整色を強める=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/07/21 00:30
 きょうはドル売りが強まっており、ドル円は111円台に下落している。トランプ大統領が米CNBCのインタビューで、中国製品5000億ドル相当の関税賦課を用意しているといった発言や、ツイッターで「中国やEU、自国通貨を操作してきた。引き締めはこれまでの努力全てを損なう。ドル高は競争力を奪う」などと、中国との貿易戦争へ強気な姿勢を示していることや、FRBの姿勢とドル高に苦言を呈したことで、為替市場も敏感に反応せざるを得ない模様。

 また、円に関しては日銀が、イールドカーブ操作の目標変更を検討する可能性なども伝わっており、様々な要因がドル円を圧迫している模様。日銀は、低金利による銀行の収益減少や国債市場の取引量減少が気掛かりになってきている様子もうかがえる。

 ドル円は一時111円台半ばまで下落したが、きょうの下げで10日線を下回ってきており、目先は本日111.20円付近に来ている21日線が下値目標として意識される。一方、この2日間の下げで過熱感は一気に解消されており、過熱感を示す指標であるRSIは56まで低下している。

USD/JPY 111.81

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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