ユーロドルは1.15ドルを目指す動きも警戒 ユンケル委員長が米訪問=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/07/20 01:54
 ユーロドルは1.1605ドル付近で推移している。NY時間に入って下げ渋っているものの、きょうは一時1.1575ドル付近まで下落しており上値の重い展開が続いている。21日線から下放れる展開が見られており、心理的節目の1.15ドルを目指す動きも警戒される。

 来週はECB理事会が予定されているが市場からは、経済指標に変化もないことから、目新しい内容はく無難な通過との見方が多い。ECBは来年夏の終わりまで金利据え置きをコミットしている。抽象的な表現で市場では7月、9月といった様々な思惑が出ているが、ドラギ総裁もその辺は明確にはしてこないでろう。

 むしろ、貿易問題がユーロの鍵を握るのかもしれない。EUは報復関税を課す米製品の新たなリストを準備しているようだ。来週ユンケル欧州委員長がワシントンを訪問しトランプ大統領との会談が予定されているが、自動車関税を引き上げる計画を米側が撤回しない場合に備えているようだ。EUは米国の措置の20%に相当する米製品に関税を課す可能性があり、ユンケル欧州委員長からは自動車の関税引き下げや限定的な自由貿易協定などを提案する見込みだという。

EUR/USD 1.1607 EUR/JPY 130.94 EUR/GBP 0.8937

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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