■業績動向
1. 2018年9月期第2四半期の業績
イー・ガーディアン<6050>の2018年9月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比21.2%増の2,926百万円、営業利益が同35.1%増の520百万円、経常利益が同30.4%増の533百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同31.6%増の364百万円と大幅な増収増益となった。
売上面では、すべてのセグメントが順調に拡大した。特に成長著しいゲームサポート事業では、モバイルゲーム・ソーシャルゲームの市場が順調に拡大。その中で中国系、韓国系など海外ゲーム企業の日本参入に伴う多言語カスタマーサポート業務が成長のドライバーとなっている。ソーシャルサポート事業では、仮想通貨関連の本人認証業務の受託が伸びている。その他事業では2017年1月に連結子会社化したアイティエスの売上げが加算され増収となった。
利益面では、大阪GAMELABOとイー・ガーディアン東北の郡山センター開設により人件費やオフィス費用などが増加したが、増収効果が上回り、大幅増益となった。従業員数は2017年3月末に966名、2017年9月末に1,075名、2018年3月末に1,178名と半期毎に100名程度増加しており採用は順調だ。
第2四半期進捗率が前年より高く、2018年9月期通期業績は上振れの可能性濃厚
2. 2018年9月期の業績予想
2018年9月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比16.6%増の5,910百万円、営業利益が同13.8%増の923百万円、経常利益が同10.2%増の926百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.7%増の611百万円と期初の予想を据え置いた。
同社の事業を取り巻く市場環境は引き続き良好だ。ソーシャルサポート事業においてはソーシャルメディアや仮想通貨の進展が追い風となる。2018年1月に仮想通貨の不正流出が問題となったが、認知度が上がったこともあり同社が受託する本人認証業務の増加ペースは衰えていない。モバイルゲーム市場(ゲームサポート事業)、インターネット広告市場(アド・プロセス事業)も成長が続く。また、ネットを不安やストレスなく使いたいというエンドニーズ、顧客企業の働き方改革によるBPOニーズは高まっており、総合ネットセキュリティ企業である同社の活躍の場も増えていると推察される。
通期の売上高計画に対する第2四半期進捗率は49.5%(前年同期実績は47.7%)と順調である。営業利益に関しては第2四半期進捗率が56.4%(前年同期実績は47.5%)とさらに上振れている。M&Aや拠点投資などにも影響される面があるが、このまま順調に推移すれば、例年どおり第3四半期時点で業績の上方修正が行われると推測する。ちなみに、同社は過去3年間(2015年9月期−2017年9月期)に第3四半期の決算時に上方修正を行っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
<MW>
1. 2018年9月期第2四半期の業績
イー・ガーディアン<6050>の2018年9月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比21.2%増の2,926百万円、営業利益が同35.1%増の520百万円、経常利益が同30.4%増の533百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同31.6%増の364百万円と大幅な増収増益となった。
売上面では、すべてのセグメントが順調に拡大した。特に成長著しいゲームサポート事業では、モバイルゲーム・ソーシャルゲームの市場が順調に拡大。その中で中国系、韓国系など海外ゲーム企業の日本参入に伴う多言語カスタマーサポート業務が成長のドライバーとなっている。ソーシャルサポート事業では、仮想通貨関連の本人認証業務の受託が伸びている。その他事業では2017年1月に連結子会社化したアイティエスの売上げが加算され増収となった。
利益面では、大阪GAMELABOとイー・ガーディアン東北の郡山センター開設により人件費やオフィス費用などが増加したが、増収効果が上回り、大幅増益となった。従業員数は2017年3月末に966名、2017年9月末に1,075名、2018年3月末に1,178名と半期毎に100名程度増加しており採用は順調だ。
第2四半期進捗率が前年より高く、2018年9月期通期業績は上振れの可能性濃厚
2. 2018年9月期の業績予想
2018年9月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比16.6%増の5,910百万円、営業利益が同13.8%増の923百万円、経常利益が同10.2%増の926百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.7%増の611百万円と期初の予想を据え置いた。
同社の事業を取り巻く市場環境は引き続き良好だ。ソーシャルサポート事業においてはソーシャルメディアや仮想通貨の進展が追い風となる。2018年1月に仮想通貨の不正流出が問題となったが、認知度が上がったこともあり同社が受託する本人認証業務の増加ペースは衰えていない。モバイルゲーム市場(ゲームサポート事業)、インターネット広告市場(アド・プロセス事業)も成長が続く。また、ネットを不安やストレスなく使いたいというエンドニーズ、顧客企業の働き方改革によるBPOニーズは高まっており、総合ネットセキュリティ企業である同社の活躍の場も増えていると推察される。
通期の売上高計画に対する第2四半期進捗率は49.5%(前年同期実績は47.7%)と順調である。営業利益に関しては第2四半期進捗率が56.4%(前年同期実績は47.5%)とさらに上振れている。M&Aや拠点投資などにも影響される面があるが、このまま順調に推移すれば、例年どおり第3四半期時点で業績の上方修正が行われると推測する。ちなみに、同社は過去3年間(2015年9月期−2017年9月期)に第3四半期の決算時に上方修正を行っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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