今週の日経225(TFX)は、中長期的な観点で押し目買い?(6/25週)
【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は反落。週初22,891円で寄り付いた日経225(TFX)は、米中貿易摩擦懸念や関西での地震、円高などの影響で一時3週間ぶりの安値となる22,219円まで下落。その後は、海外株式市場が反発したことやECBの年次フォーラムでのパウエルFRB議長の発言の影響で米ドル/円が110円台後半まで値を戻したことを受けて上昇。しかしながら、21日に発表されたフィラデルフィア連銀景況指数など米経済指標が市場予想よりも弱かったことから、110円前後まで値を戻す展開となり、日経225(TFX)は22,618円で引けました。
今週の主な経済指標は図のとおりですが、どちらかというと、マーケットは世界的な貿易摩擦問題に対するリスクオンとリスクオフに反応しやすいものと思われます。
【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
先週の日経225(TFX)は、26週移動平均線や13週移動平均線を一時割り込んで下落しましたが、その後は反発し終値ベースでは各移動平均線を上回って引けました。
ストキャスティクスは高い水準にあるものの、13週、52週移動平均線が上向きで、13週移動平均線が26週移動平均線を上回っており、価格は各移動平均線の上側に位置しているため、中長期的には引き続き13週移動平均線や26週移動平均線をサポートとした上昇トレンド継続と見ており押し目買いを考えたいところですが、中短期的には22,000円から23,000円までの中段保ち合いが継続をイメージしています。
【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
一方、日足チャートは、価格が転換線と基準線などを下回り、一時200日移動平均線付近まで下落。その後は、雲の上限や転換線に上値を抑えられる形での推移となっています。
200日移動平均線が上向きで一目の雲も右肩上がりでの推移となっているため、中長期的には上昇トレンドと読み取れます。一目の雲の上限や転換線はレジスタンスとして機能するものと思われますが、押し目買いで望みたいところです。
このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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