村田製が５日続伸で２年半ぶり高値、セラミックコンデンサーは自動車向け好調

　村田製作所<6981.T>は主力株が軒並み売りに押されるなか、５日続伸と強さを発揮している。アップルのｉＰｈｏｎｅＸの販売低調がいわれるなか、日本の電子部品メーカーでもメインサプライヤーである同社株は年初から調整色を見せていたが、５月以降は動きを一変させ２０１５年１２月以来、約２年半ぶりの高値圏に浮上している。足もと日証金では株不足に陥るなど需給関係は買い方有利の状況にある。

　同社は積層セラミックコンデンサーで世界トップ、群を抜く競争力を有しているが、スマートフォン向け需要が減速する一方で、エレクトロニクス化が進捗する自動車向けで高水準の需要を取り込んでおり、１９年３月期営業利益は会社側が計画する２４００億円（前期比４８％増）の達成が濃厚。市場では証券会社リポートなどを通じ、積層セラミックコンデンサーについて２～３割の値上げ交渉に入っていることも伝わっており、見直し買いが継続的に流入している。

出所：minkabuPRESS