【これからの見通し】週明けは米株とドル円の動向に注目

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/05/21 15:55
 週明けはドル円が堅調。再び111円台に乗せると、高値を111.37レベルまで広げている。米中通商協議で中国が米国からのモノとサービスの輸入を大幅に増やすと表明したことで、米株先物が時間外取引で大幅上昇していることが、リスク選好的な円売りを誘った面があるようだ。

 また、先週末のドル円の調整売りが110円台後半に留まり、浅かったことで、週明けに再び買いが強まった面もあるようだ。110円台乗せの攻防戦で売り方が負けた格好となっており、ショートカバーの動きが優勢。輸出企業の売り予約もひとまずこなしており、次の照準を探る段階となっているようだ。

 きょうはドイツとスイスが聖霊降臨祭関連の祝日のため、株式市場は休場。カナダではビクトリア女王生誕日の祝日で株式市場が休場となる。また、経済統計は米国でシカゴ連銀全米活動指数が発表されるくらいで、欧州や英国とともに注目度の高い経済指標発表は予定されていない。

 NY市場後半には、一連の米金融当局者らの講演が予定されている。ボスティック・アトランタ連銀総裁、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁など。利上げ観測の強弱とともに米株動向とドル円相場に焦点が当てられそうだ。

 NY株式市場が米中通商協議でひとまず対決姿勢が緩和したことにどの程度の買い反応をみせるのかをみきわめたいところ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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