米国債利回りが上げ幅を拡大しドル買い続く=NY為替後半

 NY時間の終盤に入ってドル買いの動きが再び出ている。午後に入っても米国債利回りは上げ幅を拡大する動きが続いており、ドル円をサポート。一時110.45円付近まで上昇した。

 朝方発表された米小売売上高は予想こそ下回ったものの、米経済の堅調さを裏付けているとして影響はなかった。ガソリン価格上昇にもかかわらず、幅広い分野で消費が伸びており、緩やかな賃金上昇とトランプ大統領の減税が米家計のモメンタムを引き上げているようだ。

 ドルの地合いの強さをうかがわせる光景ではあったが、今回のドル買いは、米10年債が3%台を回復し2011年以来の高水準に上昇するなど米国債利回りの上昇がサポートしている。米利上げ期待が根強い一方で、ECBや英中銀の出口戦略への期待が一歩後退している中、新興国通貨からの逃避資金がドルに流れ込んでいるものと見られる。

 米国債利回りの上昇については、インフレ上昇や利上げ期待のほか発行増が米国債の売りを誘発し、利回りを上昇させている。財政拡大による発行増は従来であればドル安シナリオではあるが、米経済が力強く推移する中、市場も過度には気にしていないのかもしれない。

 ドル円は110円台を回復し、一時110.45円近辺まで上昇した。110円の上値抵抗を一気に突破した格好。200日線の水準も回復しており明日以降、水準を維持できるか注目される。ただ、110円台より上では売り推奨の声も依然として根強いことも事実。

 一方、ユーロドルは戻り売りが加速し、1.1820ドル近辺まで下落。本日の高値から100ポイント超下落し年初来安値を更新している。先週はリバウンドの動きも見せ、4月中旬以降続いている長いトンネルから抜け出しそうな気配も見られていたが、その分、短期筋中心に失望売りが強まった模様。200日線を回復することなく失速している。その後は1.1875ドル付近まで下げ渋ったものの、上値は重いようだ。

 さすがに値ごろ感も出て来ているようにも思われるが、きょうの下げを見ると、第1四半期の弱い指標が一時的な現象であることを確認するまでは手を出し難くなっている。この日の指標もまちまちな内容ではあった。

 ポンドドルも売りが強まり、一時1.3450ドル近辺まで下落している。ただ、200日線に絡んだ水準は維持しており、下放れる動きまでは見られていない。 ポンドドルは5月に入って以降、200日線に絡んだ動きを続けており、上下どちらに出るか注目されるところではある。

 きょうは1-3月分の英雇用統計が発表になっていた。注目の平均賃金は予想通りの内容となっている。しかし、賞与を含むデータでは前回から鈍化しており、利上げまでは正当化しなかったものと見られる。8月利上げに関しては五分五分といったところのようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美
配信元: Klug FX(クルークFX)
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