エルドアン大統領の発言により対円・対ドルで史上最安値更新
GW、今年は全般的に静かな動きであったように思われますが、そんな中、トルコリラだけが一人売りを浴びせられる展開に。
その理由は①米金利の上昇・・・米金利の上昇によりトルコから資金流出(イスタンブール100指数も昨日節目の100,000ポイント割れに)、②原油高・・・トルコの貿易赤字は原油関連が約半分を占めるとされており、原油高が長引くと対外収支はさらに悪化する、③中途半端な利上げ・・・抜本的な対策には主要政策金利である1週間物レポ金利の引き上げが必要→エルドアン大統領は反対、といったことが言われております。
昨日もエルドアン大統領が「リラ売りを通じたトルコ経済への攻撃を反転させる計画がある」と発言していましたが、具体的な中身が示されていなかったことから、市場はどこ吹く風、トルコリラは対円・対ドルで史上最安値を更新するに至りました。
チャートを見ても、日足のみならず週足でも26日標準偏差ボラティリティは売りトレンドの形状を示しており、日足と週足が同じベクトルの場合、そのトレンドはかなり強いとされています。
トルコリラ円は25円割れも視野に入ってきています。上段で触れたとおり、トルコリラは最安値を更新中であり、下値のメドと言えば、目先の25円、それを下回った場合のメドなど存在しません。トルコリラ円に投資する個人投資家の一番の理由はスワップポイント。
ただ、このところの下げはそのスワップポイント効果を凌ぐものとなっているだけに、万が一の下げに備えてポジションを軽くするなどのリスク対応が必要な時間帯であると考えます。2014年1月に市場を無視したために緊急会合で5.5%の利上げ(4.5%→10.0%)に踏み切り高いツケを支払った二の舞にならないことを祈るばかりです。
<資料>ドル/トルコリラ(日足)の推移
出所:Bloomberg 下段:21日ボリンジャーバンド±1σ
その理由は①米金利の上昇・・・米金利の上昇によりトルコから資金流出(イスタンブール100指数も昨日節目の100,000ポイント割れに)、②原油高・・・トルコの貿易赤字は原油関連が約半分を占めるとされており、原油高が長引くと対外収支はさらに悪化する、③中途半端な利上げ・・・抜本的な対策には主要政策金利である1週間物レポ金利の引き上げが必要→エルドアン大統領は反対、といったことが言われております。
昨日もエルドアン大統領が「リラ売りを通じたトルコ経済への攻撃を反転させる計画がある」と発言していましたが、具体的な中身が示されていなかったことから、市場はどこ吹く風、トルコリラは対円・対ドルで史上最安値を更新するに至りました。
チャートを見ても、日足のみならず週足でも26日標準偏差ボラティリティは売りトレンドの形状を示しており、日足と週足が同じベクトルの場合、そのトレンドはかなり強いとされています。
トルコリラ円は25円割れも視野に入ってきています。上段で触れたとおり、トルコリラは最安値を更新中であり、下値のメドと言えば、目先の25円、それを下回った場合のメドなど存在しません。トルコリラ円に投資する個人投資家の一番の理由はスワップポイント。
ただ、このところの下げはそのスワップポイント効果を凌ぐものとなっているだけに、万が一の下げに備えてポジションを軽くするなどのリスク対応が必要な時間帯であると考えます。2014年1月に市場を無視したために緊急会合で5.5%の利上げ(4.5%→10.0%)に踏み切り高いツケを支払った二の舞にならないことを祈るばかりです。
<資料>ドル/トルコリラ(日足)の推移
出所:Bloomberg 下段:21日ボリンジャーバンド±1σ