米10年債利回りが3%越え
前回当欄でお伝えしていました107.80円を上抜け、ドル円は110円も意識される動きとなっています。
その背景にあるのは、米10年債利回りが2014年1月以来の3%越えとなったこと。一般的に3%を越えると、株式市場にとってはネガティブに作用し、結果として、ドル円の上値も抑えられると見られていましたが、現在の動きを見ていると、金利高・株高が同居している状況となっています。
今回の米金利上昇は、国債増発とトランプ大統領の施策に伴うインフレ懸念(ファンダメンタルズからのインフレ期待ではないことに注意)に伴うもの。
この金利上昇は「良い金利上昇」か、「悪い金利上昇」かによって今後の値動きも異なってくると思われます。私は「悪い金利上昇」と考えており、株式市場への影響が今後出てくるものと考えています。
今後も金利上昇が続くようであれば、リスクオフ気運の高まりにつながる可能性があり、要警戒と見ています。現在の市場は個別企業決算が良好な内容が多く、金利高<個別企業決算との位置づけです。
目先意識される水準は、月初に発表された日銀短観での大企業・製造業の想定レートである109.66円。実需の動きについては相変わらず鈍いものとなっているようですが、同水準を越えてくると、輸出サイドでは長めのヘッジ玉が市場に持ち込まれる期待が大きくなります。
今週末からGW休暇に入る向きも多いようで、同水準近辺には「連休オーダー」が並んでくることが予想に難くなく、ドル円相場の上値の重石となるのではないでしょうか?
もう一つ注目しているのは、月末終値。長いスパンで見た場合、円高・円安の目安は20ヶ月移動平均線の上下どちらに位置しているかとされています。
現在の20ヶ月移動平均線は110.62円ですので、今月末終値でこの水準を上抜けていない場合は、まだ円高の流れが変わっていないと見ることも出来ます。
<資料>ドル/円(月足)2010/1~2018/4
その背景にあるのは、米10年債利回りが2014年1月以来の3%越えとなったこと。一般的に3%を越えると、株式市場にとってはネガティブに作用し、結果として、ドル円の上値も抑えられると見られていましたが、現在の動きを見ていると、金利高・株高が同居している状況となっています。
今回の米金利上昇は、国債増発とトランプ大統領の施策に伴うインフレ懸念(ファンダメンタルズからのインフレ期待ではないことに注意)に伴うもの。
この金利上昇は「良い金利上昇」か、「悪い金利上昇」かによって今後の値動きも異なってくると思われます。私は「悪い金利上昇」と考えており、株式市場への影響が今後出てくるものと考えています。
今後も金利上昇が続くようであれば、リスクオフ気運の高まりにつながる可能性があり、要警戒と見ています。現在の市場は個別企業決算が良好な内容が多く、金利高<個別企業決算との位置づけです。
目先意識される水準は、月初に発表された日銀短観での大企業・製造業の想定レートである109.66円。実需の動きについては相変わらず鈍いものとなっているようですが、同水準を越えてくると、輸出サイドでは長めのヘッジ玉が市場に持ち込まれる期待が大きくなります。
今週末からGW休暇に入る向きも多いようで、同水準近辺には「連休オーダー」が並んでくることが予想に難くなく、ドル円相場の上値の重石となるのではないでしょうか?
もう一つ注目しているのは、月末終値。長いスパンで見た場合、円高・円安の目安は20ヶ月移動平均線の上下どちらに位置しているかとされています。
現在の20ヶ月移動平均線は110.62円ですので、今月末終値でこの水準を上抜けていない場合は、まだ円高の流れが変わっていないと見ることも出来ます。
<資料>ドル/円(月足)2010/1~2018/4