以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家子規氏が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年4月18日執筆
はじめまして、仮想通貨投資家の子規(Twitter: @Shiki_Shikicoin)と申します。ソーシャルレポーターとして記事を書かせて頂くことになりました。よろしくお願い致します。
仮想通貨と聞くと、多くの人は値動きのような投機的な要素に気を取られがちですが、私自身は仮想通貨の計り知れない「実需」の可能性に期待している1人です。
●JUKEBOX.cash開発者にインタビュー
今回は第1段ということで、「JUKEBOX.cash」というビットコインキャッシュ(BCH)のサービスを作ったknj氏(@knj77 )にインタビューを行い、仮想通貨実需の可能性を探っていきたいと思います。
【質問1】まず今回作った「JUKEBOX.cash」というサービスを簡単に紹介してください。
JUKEBOX.cash はオンラインジュークボックスサービスです。若い方はジュークボックス自体に馴染みがないかもしれませんが、昔はバーやビリヤード場、ボウリング場などの片隅にあり、100円で自分の好きな音楽を店内に流せるという機械のことを指します。
自分の好みの音楽を店内にいる他人に聞かせるというのはなんとも気恥ずかしいですが、同時に妙に嬉しいものでした。このサービスはそのオンライン版です。Youtubeのデータから曲を選択し、0.0001BCH以上を支払うことで曲をかけることができます。曲はリアルタイムで全員に共有され、自分の好みを周りに伝える事ができます。
支払われたBCHは@eatBCHという経済危機にあるベネズエラで支援活動をしているアカウントに寄付されます。BCHによる支払いの速さと開発者にとってのWebサービスへの組み込みやすさを体感してもらおうと思い、作りました。
【質問2】実際にBCHを組み込んで、気づいたことや他の通貨と比べた際にメリット、デメリットがあれば教えて下さい。
まずBCHは外部APIサービスが出始め、支払い手段として組み込むのがとにかく簡単になってきています。具体的なメリット、デメリットは以下の通りです。
■メリット
(1)BTCのようにRBFがないため、即時決済が可能。
暗号通貨にありがちな承認時間を考える必要がなく、クレジットカード決済と同じような画面遷移と仕様で組み込むことができます。(RBFとは送金手数料を後から変更できる仕組みで、これを流用するとブロックに入る前のトランザクションを取り消すことができます。)
(2)クレジットカード決済と比べても手数料が安く、審査落ちなどがない。
クレジットに比べて、手数料が安い点もメリットです。私自身は送金手数料とAPIサービスの手数料を足してもクレジット決済より安いと考えています。加えて、カード会社の審査も必要ないので、開発してから審査が通らないリスクもありません。
■デメリット
即時決済(0-conf)がどこまで信用できるかという点です。まだ議論の余地があるようですが、個人的には高額な取引に関してはブロックに入るまで待つような仕様でサービスを作るべきかと思います。
【質問3】今回の取り組みでBCHに対して、どのような可能性を感じましたか?
BCHをWebサービスに組み込むことによって、今までできなかった少額のインセンティブ設計ができる可能性があります。私は「遅刻したら罰金300円と課したら、かえって遅刻が増えた。お金を払えば許させる遅刻チケットのようになってしまった。」といった話が好きです。
国の税金もそうですが、お金で人の行動がどう変わるかという点にものすごく興味を持っています。お金だけがインセンティブじゃないのはもちろんです。むしろ今までのWebサービスはお金以外のインセンティブで動いてきた面が大きいと思います。これにお金(BCH)を組み込むとどんなことができるのか、もう一度、あらゆるWebサービスの再定義が始まるのではないかと感じます。
サービス・アプリ開発者が暗号通貨に精通していなくても、自身のサービスにさっと組み込んで、それぞれの主戦場で戦うのには、BCHが適しているのではないかと私自身は思います。
●インセンティブを盛り込むことで新たなサービスを
今回、knj氏にお話を伺い、特に面白かったのはWebサービスの再定義という部分でした。多くの人間には承認欲求というものがあり、今までそれをWeb上で満たす「イイね!」や「リツイート」がうまく働き、サービスが盛り上がるという事例が多く見られました。そこにお金というインセンティブが加わることで今までとはまた違った面白いサービスが生まれると思います。
これを見た開発者の方々にはどんどん色々な視点でお金というインセンティブを組み込んだチャレンジして頂きたいと思います。それにより、実需の面がどんどん盛り上がれば、投資家にとってはこれ以上嬉しいことはないでしょう。
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執筆者名:子規
twitter名:@Shiki_Shikicoin
<DM>
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※2018年4月18日執筆
はじめまして、仮想通貨投資家の子規(Twitter: @Shiki_Shikicoin)と申します。ソーシャルレポーターとして記事を書かせて頂くことになりました。よろしくお願い致します。
仮想通貨と聞くと、多くの人は値動きのような投機的な要素に気を取られがちですが、私自身は仮想通貨の計り知れない「実需」の可能性に期待している1人です。
●JUKEBOX.cash開発者にインタビュー
今回は第1段ということで、「JUKEBOX.cash」というビットコインキャッシュ(BCH)のサービスを作ったknj氏(@knj77 )にインタビューを行い、仮想通貨実需の可能性を探っていきたいと思います。
【質問1】まず今回作った「JUKEBOX.cash」というサービスを簡単に紹介してください。
JUKEBOX.cash はオンラインジュークボックスサービスです。若い方はジュークボックス自体に馴染みがないかもしれませんが、昔はバーやビリヤード場、ボウリング場などの片隅にあり、100円で自分の好きな音楽を店内に流せるという機械のことを指します。
自分の好みの音楽を店内にいる他人に聞かせるというのはなんとも気恥ずかしいですが、同時に妙に嬉しいものでした。このサービスはそのオンライン版です。Youtubeのデータから曲を選択し、0.0001BCH以上を支払うことで曲をかけることができます。曲はリアルタイムで全員に共有され、自分の好みを周りに伝える事ができます。
支払われたBCHは@eatBCHという経済危機にあるベネズエラで支援活動をしているアカウントに寄付されます。BCHによる支払いの速さと開発者にとってのWebサービスへの組み込みやすさを体感してもらおうと思い、作りました。
【質問2】実際にBCHを組み込んで、気づいたことや他の通貨と比べた際にメリット、デメリットがあれば教えて下さい。
まずBCHは外部APIサービスが出始め、支払い手段として組み込むのがとにかく簡単になってきています。具体的なメリット、デメリットは以下の通りです。
■メリット
(1)BTCのようにRBFがないため、即時決済が可能。
暗号通貨にありがちな承認時間を考える必要がなく、クレジットカード決済と同じような画面遷移と仕様で組み込むことができます。(RBFとは送金手数料を後から変更できる仕組みで、これを流用するとブロックに入る前のトランザクションを取り消すことができます。)
(2)クレジットカード決済と比べても手数料が安く、審査落ちなどがない。
クレジットに比べて、手数料が安い点もメリットです。私自身は送金手数料とAPIサービスの手数料を足してもクレジット決済より安いと考えています。加えて、カード会社の審査も必要ないので、開発してから審査が通らないリスクもありません。
■デメリット
即時決済(0-conf)がどこまで信用できるかという点です。まだ議論の余地があるようですが、個人的には高額な取引に関してはブロックに入るまで待つような仕様でサービスを作るべきかと思います。
【質問3】今回の取り組みでBCHに対して、どのような可能性を感じましたか?
BCHをWebサービスに組み込むことによって、今までできなかった少額のインセンティブ設計ができる可能性があります。私は「遅刻したら罰金300円と課したら、かえって遅刻が増えた。お金を払えば許させる遅刻チケットのようになってしまった。」といった話が好きです。
国の税金もそうですが、お金で人の行動がどう変わるかという点にものすごく興味を持っています。お金だけがインセンティブじゃないのはもちろんです。むしろ今までのWebサービスはお金以外のインセンティブで動いてきた面が大きいと思います。これにお金(BCH)を組み込むとどんなことができるのか、もう一度、あらゆるWebサービスの再定義が始まるのではないかと感じます。
サービス・アプリ開発者が暗号通貨に精通していなくても、自身のサービスにさっと組み込んで、それぞれの主戦場で戦うのには、BCHが適しているのではないかと私自身は思います。
●インセンティブを盛り込むことで新たなサービスを
今回、knj氏にお話を伺い、特に面白かったのはWebサービスの再定義という部分でした。多くの人間には承認欲求というものがあり、今までそれをWeb上で満たす「イイね!」や「リツイート」がうまく働き、サービスが盛り上がるという事例が多く見られました。そこにお金というインセンティブが加わることで今までとはまた違った面白いサービスが生まれると思います。
これを見た開発者の方々にはどんどん色々な視点でお金というインセンティブを組み込んだチャレンジして頂きたいと思います。それにより、実需の面がどんどん盛り上がれば、投資家にとってはこれ以上嬉しいことはないでしょう。
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執筆者名:子規
twitter名:@Shiki_Shikicoin
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