日経平均が止まりません。まさに過熱感無き上昇相場の様相を呈しています。これは今のグローバルな景気動向を反映したもので、やはり過熱感無き景気拡大という状況です。過熱感がない分、景気も相場も物足りないという論調も多いのですが、加熱すれば、その反動も大きなものになりますので、過熱感がないことをむしろポジティブに捉えるべきでしょう。
足元の状況は、外人投資家がインデックスに近い株を買っていますので、なかなか個別銘柄では儲けにくいという印象があります。しかし、今の相場は完全に循環相場ですから、動いていない、好業績で、割安な株を買っておけば実は着実に大きく儲かります。
もちろん、活況な一握りの人気銘柄はこんな時期にもどんどん上値を切り上げていますが、そんな銘柄には乗りたくない慎重派の待機資金がどんどん積みあがっています。国内の機関投資家や個人が利食って証券会社に預けたままになっている資金です。
これらは、みんな買いたくても上がり続けているために買えない待機資金です。これらがある限りはどうしても相場は上がり続けます。
そんな中でこの25年間、見捨てられた産業として株式市場から無視されてきた産業に証券会社があります。当然、株式市場が死んでいたのですから、株で稼ぐのが証券会社ですから致し方ない面があります。しかし、株式市場の復活があれば、証券株には光が当たる可能性が出てきます。
しかも、証券会社も今や国内株で稼ぐだけではなく、債券、外国株、受益証券など収益の多様化を行っていますので、企業間格差も開き、この1年を見ても利益が低迷している会社もあれば、利益を大きく増やしている会社も実は多くなっています。それゆえ、個々の企業を細かく見て行く必要があります。さすがに野村証券や松井証券はこんな相場でも他業種並みの評価を受けていますが、特に中小証券には異常に割安な銘柄が目につきます。
今回は地方にあって、独特な経営哲学で安定的な経営成績を残している今村証券(7175)に注目したいと思います。なお、詳細はこちらからご覧ください。
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