日鍛バルブは米イートン社との連携強化はあるか
前週(21-25日)は、カルソカンセ[東1](7248)や市光工[東1](7244)といった自動車部品株がTOB(株式公開買い付け)によって急騰しました。
自動車部品メーカーの多くは自動車メーカーの傘下となっているため、系列での取引が中心でしたが、現在では系列のみならず、他の自動車メーカーとの取引も拡大しつつあります。
特に国外市場での需要拡大が期待されていますから、外資による自動車部品メーカーのTOBが今後加速する可能性が高まると見られます。
中でも外資が大株主に入っている自動車部品メーカーは、注目度は高いと言えます。
例えば、独立系のエンジンバルブの専業メーカー、日鍛バルブ[東2](6493)ですが、2008年にグローバル市場における事業戦略としてグループ再編を実施。同年米イートン社との出資によりグルーバル展開のマネジメントを目的とした、ニッタン・グローバル・テック株式会社(現連結子会社)を設立。米イートン社との出資によりポーランドにエンジンバルブ製造の合弁会社ニッタン・ユーロ・テックsp.z o.o.(現連結子会社)を設立しています。
米イートン社は、日鍛バルブ[東2](6493)株式を869万3000株(30.0%)保有する筆頭株主で、昨年1月1日にはニッタン・グローバル・テック株式会社と小型エンジンバルブおよび油圧ラッシュアジャスタに関するライセンス契約を締結。今後も提携関係を深める可能性はあります。
10月末に不適切な会計処理に係る調査委員会の設置と平成29年3月期第2四半期決算発表延期を発表しましたが、足元では、排気量を小さくした「ダウンサイジング」エンジン用バルブでは、軽量化と高耐熱化により、更なる燃費改善効果を狙った次世代タイプの冷媒封入傘中空バルブが、量産開始後に複数顧客への採用拡大が進んでいるほか、多目的スポーツ車(SUV)用の高負荷用ギヤセット等の新規受注も堅調に増加しています。
中期経営計画では2019年3月期売上高460億円、営業利益51億円目標を掲げていますから、米イートン社が出資比率を引き上げ連携を強化する余地はありそうです。
今期予想PER6倍台・PBR0.49倍と割り負け、配当利回り3.1%と利回り妙味もソコソコありますから、中長期的な視点で、注目度は高いと思われます。
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リンク記事:トリケミカル[JQ](4369)が連日上場来高値、カリスマ投資家の取得で上昇に弾み(2016年3月31日)
リンク先:https://money.minkabu.jp/55136
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■トリケミカル[JQ](4369)
1130円紹介(2016/3/31)→2547円(2016/10/26)まで上昇
今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
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