大同工は高値圏で頑強、超小型EV「FOMMコンセプトOne」のフレーム手掛ける
大同工[東1](6373)は、11月29日に年初来高値246円と買われ高値圏で頑強な動きとなっています。
電気自動車(EV)関連として見直されつつあります。手掛かり材料は、EVベンチャーの株式会社FOMM(代表取締役:鶴巻日出夫殿、本社:神奈川県川崎市)、特殊陶[東1](5334)と世界最小クラスの4人乗りの超小型EV「FOMMコンセプトOne」を2014年2月に開発したことです。
水に浮き水面でも移動可能で、耐水害機能を備えた超小型モビリティとして大いに話題を集めましたが、11月18日にタイの英字新聞「Bangkok Post」においてFOMMの事業を待ち望んでいる記事が掲載。2017年の年末に現地で量産車発売を予定していることが、見直されてきました。
モーターの開発は特殊陶[東1](5334)、フレームは大同工[東1](6373)が担当。同社は、オートバイのチェーンを製造するサプライヤーで、チェーンだけでなくオートバイ用のスイングアームの生産も行っていることから、アルミパイプを溶接してフレーム状に作るのはお手の物で、タイに「Daido Sittipol」社という生産拠点を持っていたことも開発に参画した要因となっています。
加えて「FOMMコンセプトOne」が、9月29日に2016年度グッドデザイン賞を受賞したことから、フレームを手掛けている大同工[東1](6373)の存在がクローズアップされています。
同車は、開発以来より「新世代の超小型モビリティー」と成り得るように様々な条件にこだわり続け、外観の質感を高めるだけでなく、表情のある造形を心掛けてきましたが、従来の超小型モビリティーの「箱型デザイン」というイメージを払拭しただけでなく、地球環境保全や水害対策を見据えた、新世代の超小型モビリティーとして高い評価を得たようですから、将来的に「FOMMコンセプトOne」に続く超小型EVが開発されることになれば、大同工[東1](6373)にビジネスチャンスが拡がると思われます。
足元の業績ですが、4~9月北陸の上場33社のうち15社が最終損益悪化と伝わっていますが、自動車チェーンの同社は欧米で付加価値の高いチェーンの受注が伸び連結経常利益が13億9900万円(前年同期比10.9%増)と堅調で、米国で主力の四輪車チェーンの一貫生産に乗り出し、早ければ2017年3月から日系の完成車メーカーに出荷を始めることへの期待感が下支えしています。
今期予想PER7倍台・PBR0.61倍と割安感はあります。13週移動平均線をサポートラインに上昇していますから、昨年2月高値284円抜けとなれば、14年1月高値355円奪回も視野に入りそうです。
[関連記事]
■シンフォニア[東1](6507)、EV関連や防衛関連として期待材料を内包
https://money.minkabu.jp/58664
■特殊陶[東1](5334)が上値追い、EVベンチャー関連が市場の関心集める
https://money.minkabu.jp/58852
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リンク記事:トリケミカル[JQ](4369)が連日上場来高値、カリスマ投資家の取得で上昇に弾み(2016年3月31日)
リンク先:https://money.minkabu.jp/55136
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■トリケミカル[JQ](4369)
1130円紹介(2016/3/31)→2547円(2016/10/26)まで上昇
今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
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