特殊陶[東1](5334)が上値追い、EVベンチャー関連が市場の関心集める
前週は、特殊陶[東1](5334)が上値追いを鮮明、シンフォニア[東1](6507)が連日年初来の高値と買われるなど、電気自動車(EV)関連、とりわけ超小型EV関連の上昇が目立ちました。
16日付の日本経済新聞朝刊(新潟)では「新潟県は2人乗りの超小型電気自動車(EV)を使った実証実験を始める。12月から新潟市内で清掃業務用車両として活用するほか、来年1月からは製造業が集積する燕三条地域を訪れる観光客の案内用としても採用し、使い勝手などを検証する。環境に優しい超小型EVの普及を後押しするとともに、需要動向など集めた実証実験のデータを今後のEV関連企業の誘致活動などに生かす。」と伝えたことが株価を大きく刺激しました。
特殊陶[東1](5334)は、EVベンチャーの株式会社FOMM(代表取締役:鶴巻日出夫殿、本社:神奈川県川崎市)、大同工[東1](6373)と世界最小クラスの4人乗りの超小型EV「FOMMコンセプトOne」を2014年2月に開発。水に浮き水面でも移動可能で、耐水害機能を備えた超小型モビリティとして大いに話題を集めましたが、2017年10月にタイでの量産車発売を予定していることが市場の関心を集めています。
国土交通省は2人乗りの超小型電気自動車(EV)の規制を緩和する方針。車両審査を見直して量産化のメドを立てやすくするほか、小口配送や訪問介護などの業務目的から観光、買い物、通院にも使い道を広げる見通しで、超小型EV関連にビジネスチャンスが拡がるとの期待が膨らんでいます。
シンフォニア[東1](6507)においては、来年創業100周年を迎え、電気自動車向け分野で、中期計画の最終年度である2017年度には20億円の売上達成を目指していますが、高効率インホイールモーターを開発し、「FOMMコンセプトOne」に初採用。トヨタ[東1](7203)やマツダ[東1](7261)がEVに取り組む姿勢を示しており、同モーターが採用される機会が増えると見られています。
このほか、洋鋼鈑[東1](5453)が前日と変わらずを挟んで7連騰、WSCOPE(東1:6619)が動意付くなど、電気自動車(EV)メーカーのテスラと関係の深い銘柄も物色されています。
独フォルクスワーゲン(VW)は18日、電気自動車(EV)へのシフトを核とした経営再建を急ぐと伝っていますから、EV関連が一段と騰勢を強めるか注目されそうです。
関連記事:
シンフォニア[東1](6507)、EV関連や防衛関連として期待材料を内包
https://money.minkabu.jp/58664
洋鋼鈑[東1](5453)、米テスラ関連で洋カンとの関係強化の思惑も
https://money.minkabu.jp/57945
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リンク記事:WSCOPEはFFRIなどに続くか、レオス取得銘柄に関心向かう(2015年9月8日)
リンク先:https://money.minkabu.jp/51852
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■WSCOPE[東1](6619)
1870円紹介(2015/9/8)→3675円(2016/5/13)まで上昇
今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
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