平田機工[JQ](6258)は、有機EL関連人気で連日の上場来高値

投稿:2016/05/26 11:13

 5月25日、平田機工[JQ](6258)が、4695円(+375円)と続急伸、4855円(+535円)と買われ23日につけた上場来高値4685円を更新。有機EL関連の一角として上値を伸ばしています。

 同社が特定有機ELディスプレー製造装置メーカー向けに真空チャンバー(薄膜形成に必須の真空容器)を受託製造していることが手掛かり材料で、受注拡大を期待した買い先行となっています。

 米調査会社のIHSテクノロジーは有機ELパネルの市場規模が2016年に15年比25%増の150億ドル(約1兆6000億円)に拡大すると試算しています。

 米アップルが17年発売の主力スマホiPhoneに有機ELパネルを採用する方針で、スマートフォンやタブレット端末に幅広く搭載されるほか、ウエアラブル機器や仮想現実(VR)を用いたゲーム機などの新型端末への採用も広がる見通しです。

 韓国LGディスプレーは、1400億ウォン(約130億円)を投じて、次世代照明とされる有機EL照明用のパネルをを投じて韓国中部・亀尾の工場内に生産ラインを新設し、2017年上半期に稼働させるほか、ジャパンディスプレイ(JDI)は、500億円を投じ、17年春に有機ELパネルの生産ラインを立ち上げるもようで、動きが見られています。

 平田機工[JQ](6258)は、今3月期売上高600億円(前期比13.1%増)、営業利益35億円(同19.7%増)と2ケタ増収増益の続伸見通しで、10期ぶりの最高益更新も視野に入れています。

 Vテクノロジー[東1](7717)やスクリーン[東1](7735)など関連銘柄が年初来の高値を更新しています。テーマ株買いが続くか見極める意味でも、平田機工[JQ](6258)の動向は注目されそうです。
 
6258_160526
 

配信元: みんかぶ株式コラム