トリケミカル[JQ](4369)が連日上場来高値、カリスマ投資家の取得で上昇に弾み

投稿:2016/03/31 10:33

 トリケミカル[JQ](4369)が、3月30日に1130円(+150円)ストップ高で4営業日続伸。連日の上場来高値更新と上値を伸ばしています。

 今2017年1月期営業利益が10億8000万円(前期比49.6%増)と続伸を予想。中期経営計画ではSi半導体向け新規材料の投入を加速、台湾市場を主要な販売先として育成し、19年1月期営業利益18億2000万円目標を掲げていましたから、中長期的な成長が見込まれることを背景に買いが継続していました。

 ここへきて財務省3月29日受付の大量保有報告書で片山晃氏が433,700株(5.57%)取得したことが株価を大きく刺激しました。

 この片山晃氏は、わずか60万円の手元資金を約10年で運用資産20億円まで膨らませたカリスマ投資家といわれた人物で、一時レオス・キャピタルワークスにシニア・アナリストとして在籍、現在はシリウスパートナーズ(株)の代表取締役社長。

 JSRとの資本業務提携解消を嫌気され本年2月12日に昨年来の安値381円と調整していましたが、決算発表と中期経営計画の発表を機に株価は反騰を開始。08年4月高値967円を抜けたことで青空相場の様相を呈してきました。

 超伝導用材料や有機EL材料を手掛けており、期待材料は豊富。連続最高益更新、連続増配見通しで今期予想PER10倍台とまだ割安感があります。

 中小型の成長株を物色する流れは続くと思われますし、話題性がありますので、08年4月高値967円から本年2月12日につけた昨年来安値381円までの倍返し、1553円が通過点になるか市場の関心を集めそうです。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム