目まぐるしい相場です。こんな時は下がった時に買って、上がった時に売ればいい? そう考えがちな人も多いと思いますが、それはそう簡単ではなく、相場に振られてしまう人はどうしても上がるともっと上がると思い、下がるとさらに下がると思ってしまうものです。
でもそんなときでも個別銘柄に目を向ければ、そんなに難しいものでもありません。もちろん、前提としてその企業の当面の業績動向が読める人は、という条件付きです。前回お話しした寿スピリッツ(2222)、あっという間に20%ほどの上昇となりました。
参照記事:寿スピリッツ(2222)(2月12日掲載)
もちろん、日経平均が一番安い日の推奨ならそれだけ上がっても当たり前、という見方もあります。しかし、相場が下がった時に、相場が反転することを期待して、どこまで下がるかわからない株は買えません。それに対して、今の相場の下落要因と無関係で、しかもバリュエーションが低く、景気悪化にも円高にもマイナスの影響を受けにくい株と絞り込むと、それほど相場の下落を気にしなくて済みます。
しかも、そんな株は全体相場よりも下がりにくく、全体相場が戻る時は上げやすいという極めて扱いやすい動きをしてくれます。
今のような局面で、そのような銘柄はいくつか候補があります。そんな中から今回は三菱食品(7451)を取り上げます。
三菱食品は加工食品卸売業という業態です。かつては卸不要論があり、やがて卸はなくなると見られていた時代もあります。しかし、1990年代以降、我が国の流通市場で規制緩和が進む中、食品流通市場でも激しい競争が起こりました。そして、結果として勝ち残ったのが加工食品卸売業や食品スーパーで、最大の負け組となったのがイオンやダイエーに代表される総合スーパーだったのです。この辺りの議論は、かなり複雑ですので、とてもこのコラムの範囲では説明しきれませんから、省略します。
加工食品卸売業自体の業績はメーカーのコストアップで悪化し、メーカーの価格改定に少し遅れて改善するパターンになります。その意味で今まさに勢いよく業績が回復する局面となったのですが、実は同社のPERはかつてないほど低水準にあります。その意味で言えば、ここからでも長く持って、大きく取れる可能性を秘めた株と考えられます。
これらの話はプロでも直感的に理解できる話ではありませんので、より複雑な解説が必要になります。詳細はこちらからご覧ください。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/914
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