ゆうちょ銀行は需給改善へ、テコ入れ期待からウォッチング
ゆうちょ銀行[東1](7182)は、昨年11月4日に公開価格1450円を約15.9%上回る1680円で初値をつけた後、翌5日に上場来の高値1823円と上昇。12月28日高値1806円と買い直されましたが、1月14日に上場来の安値1530円と16%調整しました。
11月13日時点で東証の信用買残は1536万2000株と積み上がり、短期的にIPO人気となりましたが、1月8日に同買残は551万8400株と984万3600株減少していますので、手仕舞いの動きが出たと思われます。
一方、1月1日時点で同信用売残は11月13日時点で2万6800株から1月1日時点で170万4800株と増加しましたが、同8日には78万2200株と92万2600株減少しています。つなぎ売りの品渡しと空売りの買戻しが入り、需給は改善されていると感じます。
また、全国地方銀行協会の寺沢辰麿会長(横浜銀行頭取)は13日の会見で、日本郵政グループとの連携について「ゆうちょ銀行から各行に提案が来ており、どういうことができるか議論しないといけない」と述べ、検討に入る意向を表明したと日本経済新聞社は伝えていますので、再度、同社に関心が向かう可能性はあります。
法人貸出はなく、不良債権が無いことから、中国経済の減速、米利上げの影響をほとんど受けないディフェンシブ銘柄として見直し機運も高まると思われます。
PBRは0.5倍と一株純資産の半分。四季報では、来2017年3月期配当は50円と観測しています。来期予想配当利回りではありますが、3.2%と利回り妙味はソコソコあり、値ごろ感があります。
この1月はIPOは予定されていませんし、強気のレーティングカバーしている証券会社が多かったことから、政策的にも同社株をテコ入れする必要性に迫られると思われます。
格好のリバウンド狙い候補としてウォッチングしていく必要はありそうです。
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