アコム[東1](8572)は、アイフルやオリコに続くか
9日、オリコ[東1](8585)がみずほ銀行との提携強化との思惑が増幅し、30円高の263円と急騰し11月2日につけた年初来の高値246円を更新しました。
消費者金融株の多くは、日銀による金融緩和を背景に2013年5月に高値を形成した銘柄が多く、オリコ(東1:8585)においては、同年5月に高値472円と買われていましたので、上値に戻り待ちの売りが控えています。現時点では戻りの域と見られます。
また、あんしん保証[東マ](7183)の上場を手がかりにアイフル[東1](8515)は10月19日に年初来の高値522円と買われましたが、その後、業績予想の下方修正を嫌気され軟調展開を余儀なくされていますから、13年5月高値829円には及ばずこれは戻りの域との感が強まりました。
本年リバウンドの域と見られる消費者金融株ですが、安倍政権が続く限り折に触れ物色の矛先が向かうと思われます。値ごろ感から小すくい狙いで買われる展開は十分期待できそうです。
アコム[東1](8572)について、その点まだ相場が残っていると思われます。10日付の日本経済新聞朝刊は「三菱東京UFJ銀行の平野信行頭取の後任に小山田隆副頭取が昇格する見通しとなった。持ち株会社である三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の社長は平野氏が続投し、銀行の頭取を兼任する体制を見直す。平野氏がグループ経営に専念し、純利益1兆円台に急成長した金融グループを戦略的に統治する体制を整える。」と伝えていますから、MUFGが保有する銘柄が見直されると予想します。MUFGはアコム株を5万8872万3000株(36.88%)保有していますから、オリコ同様、業務提携強化との思惑が増幅する素地はあります。
また、足元の業績は今3月期第2四半期業績予想を上方修正済みで好調に推移し、通期業績予想の上方修正の可能性もあります。
チャート的には、13年5月高値494円を突破し、本年7月30日高値624円、同10月に年初来高値699円と買われ二段上げ終了。25日移動平均線を上値抵抗線にもみ合っていますが、三段上げに向けた値固めといった感があります。月足では9か月移動平均線がサポートしていますから、トレンドは崩れていません。13週移動平均線を突破できれば、再度上昇基調を強める可能性はありそうです。
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