上新電[東1](8173)は、連日の年初来高値更新で堅調

投稿:2015/11/12 14:39

 関西地盤の家電量販店大手の上新電[東1](8173)は、11日に24円高の1044円と6営業日続伸、28円高の1048円と買われ連日の年初来高値更新と堅調です。

 今月9日に今2016年3月期第2四半期決算と併せて通期利益予想の増額と21年3月期営業利益200億円目標の中期経営計画『JT-5000経営計画』を発表したことを好感した買いが継続しています。

 今16年3月期第2四半期営業利益は38億2500万円(前年同期比17.2%増)と計画を3億2500万円上ブレした。通期営業利益は従来予想の72億円から82億円(前期比23.2%増)から増額しましたので、足元の業績は順調に推移しています。

 中期計画では、グループの経営の基本である『仕事の精度と回転率をあげすべての生産性を高める!』を担う『人の力』、「唯一関西資本」「阪神タイガースオフィシャルスポンサー」「安心・安全で信頼出来るジョーシン」等を活用した『会社の力』、取引先との連携による新製品や注目商品を基本とした『商品の力』、環境変化に適応する『時の力』、こうした『四つの力』を最大限に発揮し、計画目標達成に向け同グループ一丸となって取り組むとしています。2021年3月期営業利益200億円目標に向けた取り組みに市場の関心は向かうと思われます。

 加えて、業務の関係上同社株式をシャープ[東1](6753)が108万5000株(1.88%)保有(15年3月期末時点)しているようですから、思惑も増幅していると推測されます。

 足元の業績は好調ですし、中計に対する期待感が膨らむほか、一株純資産は1300円ほどあるうえ、需給思惑が底流にあります。

 2008年3月高値1091円抜けとなれば、約10年に及ぶ800円を軸としたもみ合いを大きく上放れする可能性がありますから、注目度は高まりそうです。

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配信元: みんかぶ株式コラム