SMK(東1:6798)は、自動運転関連として新たな相場も

投稿:2015/11/16 10:54

 11月13日は、パイオニア[東1](6773)が続伸、JVCKW[東1](6632)が反発するなど、自動運転関連が動意付く場面が見られました。

 13日付の日本経済新聞(中部)では「自動運転システムの研究を進めている名古屋大の教員らが12月、研究成果の実用化を加速するためにベンチャー企業を設立する。自動運転車の開発に使うコンピューターなどの販売や、人材育成を手掛ける計画だ。名大などは今夏、自動運転車に使う基本ソフト(OS)を無償公開した。このソフトを使う企業の支援体制を拡充し、関連産業の裾野を広げる。」と伝わっており、自動運転は長いテーマとして市場に根付く可能性が高いと言えます。

 ZMP関連などに物色の矛先が向かっていましたが、ここから自動運転関連として見直される可能性があるのは、SMK[東1](6798)でしょう。同社は、コネクターやスイッチが主力で、スマートフォン関連、薄型テレビ関連などのイメージが比較的強いようですが、カーナビゲーションやITS車載器を手がけていることが注目されます。

 基板対FPCコネクタ、高周波同軸コネクタ、インタフェースコネクタ、メモリーカードコネクタ、ミニジャック、ピンジャック、カープラグ、プッシュスイッチ、抵抗膜方式タッチパネル、静電容量方式タッチパネル、リモコン送信機、カメラモジュールを取り扱っていますので、今後需要が拡大すると期待されます。

 株価は、10月23日に今3月期第2四半期決算と併せて通期業績予想の上方修正をしたことを好感し、翌営業日の同26日に年初来の高値667円と買われた後、同27日安値599円と短期調整、11月5日安値598円と売り直されてもみ合っています。

 13週移動平均線と26週移動平均線の上に位置し、月足では24か月移動平均線がサポートしていますので、トレンドは崩れていません。今期予想PER12倍台と割安感がありますから、目先600円割れで下値を固め年初来高値667円奪回した場合、短期的には自動運転関連として2013年12月高値725円奪回も視野に入りそうです。今年は多くの主力株が07年高値を奪回したことを思えば、中長期で07年11月高値1016円を目指す可能性も出てきそうです。

ji_151116_6798

配信元: みんかぶ株式コラム