イワキ[東1](8095)、ヘルスケア・キャピタルが155万株保有
10月14日、イワキ[東1](8095)は、2円高の240円と4営業日続伸、4円高の242円と買われ230円を軸とした中段でのもみ合いを上放れ方向となっている。
9日大引け後に今2015年11月期業績予想の修正を発表しました。売上高は従来予想の530億円から550億円に増額した一方で、営業利益は同9億円から6億4000万円、経常利益は同9億5000万円から7億7000万円、最終損益は同6億円の黒字からゼロに減額。
医薬品事業で、ジェネリック医薬品の需要拡大を受け外皮用剤が好調に推移。一般用医薬品および関連商品では訪日外国人旅行者増加による免税店への販売が伸長。医薬品原料・香粧品原料事業で、ジェネリック医薬品原料の抗アレルギー用剤原料および鎮うん剤原料などの販売が好調で売上高は増額しましたが、化成品事業で、表面処理薬品において提携先ローム・アンド・ハース電子材料株式会社との契約期間満了に伴い、プリント配線板用薬品、電子部品用薬品の販売が大きく落ち込んだほか、国内で自動車生産台数の減少により車載部品向け薬品が低調に推移、海外ではアジアにおける高機能スマートフォンやタブレット端末の生産鈍化による影響を受けるなど、化成品事業の利益低迷が響き、最終損益はトントンになる見通しです。
通常であれば、下方修正を嫌気し、売り優勢になると思われたところ、13日は目先の売りを吸収し悪材料出尽くしで上値を試す展開となっています。
加えて、同社の半期報告書で株式会社ヘルスケア・キャピタルが155万株(4.5%)保有していることがわかっており、思惑が増幅しています。
株式会社ヘルスケア・キャピタルは、メディカル一光の子会社で、投資事業のほか、ヘルスケア事業の中間持株会社として居住系介護施設や訪問介護事業所、通所介護事業所などを運営する子会社を統括するとともに病院支援事業などを行っています。現在、メディカル一光は病院事務のノウハウを活用し、ヘルスケア事業や病院支援事業の強化を図っています。イワキに対しては単なる投資かもしれませんが、株価を刺激する材料となっています。
来2016年11月期はジェネリック医薬品がさらに拡大する見通しで、増収増益が観測されているほか、PBR0.46倍と一株純資産の半分以下の水準にあり、配当利回り2.5%と利回り妙味もソコソコあり見直し余地は拡がります。
上値昨年9月高値264円抜けとなれば、ジェネリック関連の出遅れ銘柄として騰勢を強める可能性はありそうです。
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