ルネサスは自動運転関連としてリバウンド、官民ファンドの産業革新機構が保有
前週16日ルネサス[東1](6723)は、30円高の733円と続伸、33円高の736円と買われ9月29日につけた年初来安値598円からのリバウンド幅を拡げています。
パイオニア[東1](6773)やクラリオン[東1](6796)、JVCKW[東1](6632)と同様自動運転関連として物色の矛先が向かっています。
10月2日に日刊工業新聞社が「ルネサスエレクトロニクスは、三つの機能をワンチップに納めた半導体「BCD」を自動車業界で拡販する。半導体の性能を左右する回路線幅が90ナノメートルと車載向けBCDとしては業界最短水準を実現し、小型化した新製品を自動運転システムなどに提案する。また、90ナノ製品の品ぞろえも拡充する。」と報じたことを引き続き材料視。
同社は課題を解決する製品として90ナノのBiCDMOSを提案しており、国内外の大手車部品メーカーから引き合いを得ていると伝えていますので、自動運転関連として注目度が高まっています。
加えて、同社の筆頭株主である官民ファンドの産業革新機構の保有株の売却制限はこの9月末に解除となりましたので、115291万株(69.1%)がどこに譲渡されるのか、トヨタ[東1](7203)など自動車メーカーが譲受に名乗りを上げるか市場の関心を集めると思われます。
産業革新機構は、シャープ[東1](6753)へ出資を検討していますので、その原資はルネサス株の売却資金を充てる可能性もありますから、高株価政策的な動きもとの思惑も増幅します。
株価は、13週移動平均線を突破していますので、リバウンド局面入りと見られますが、どのあたりまで上値を伸ばすか市場の関心を集めそうです。
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