名古屋鉄道に見直し機運高まる、ANA株が3月末から26%上昇
ANA[東1](9202)は、連日の年初来高値更新と堅調だ。7月31日に発表した今3月期第1四半期決算は、営業利益が167億4500万円(前年同期比48倍)と大幅増益着地と好調。中国を中心に訪日外国人客の利用が大きく伸び国際線が好調だったことが背景だが、原油相場が下落基調となっていたほか、スカイマーク支援も株価を刺激している。
日経平均株価は、6月24日高値奪回を視野に入れており、同社株から物色の範囲が広がるか注目される。
同社株を7,306万株(2.0%)保有している名鉄[東1](9048)は、見直し機運が高まる可能性が高い。ANA株は321.8円(3月末時点)から26%上昇しており、評価益が膨らんでいる。
名鉄は、本年3月に名鉄グループ中期経営計画~PLAN123~を策定。2015年度設備投資計画では、鉄道事業を中心に総額189億4300万円(前年度は114億9100万円)を投じるほか、開発事業に80億5200万円(前年度は27億2500万円)、2027年リニア開業を睨み名古屋駅再開発の具体化に向けた全体計画の作成など2014年度比291.3%増を計画していますから、ANA株の上昇は同計画を推し進める上で格好のカンフル剤になると思われます。
5日は、東急[東1](9005)や京急[東1](9006)、JR東[東1](9020)、JR西[東1](9021)等の鉄道株が年初来の高値を更新しており、出遅れ感、循環物色の流れからも物色の矛先が向かう可能性はある。
また、同様な発想でJAL[東1](9201)株を763万株(2.1%)保有している京セラ[東1](6971)も見直される可能性もあり、動向を見ておく必要はありそうだ。
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