相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2015/07/31 17:13

(6472)NTN

 四季報2015年夏号によると、建機向け低迷だが、主力の自動車向け等速ジョイント、ベアリングが堅調増。好採算の補修品は米州、中国等で伸長。償却方法の定額法への変更で今期営業益35億円押し上げ。1ドル110円前提の会社営業益に上振れ余地。独禁法特損縮小。増配。
微風で回転し、消音、長時間の発電を可能とする風車を開発、16年夏発売。軸受け監視システムの開発にも注力。
現時点では、好業績は維持されていますので昨年の10月17日の414円から今年の6月17日の819円までの上昇幅の1/3押し(684円)から1/2押し(617円)の間が買いゾーンとなります・
2013年4月4日の218円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2014年1月16日の537円まで上昇後、3月25日の316円まで押し目を入れました。ここから反発するものの537円を上にぬけずもみ合いとなりましたが、8月8日の411円、10月17日の414円とダブル底に近い形をつくって、反発し急角度の上昇トレンド(B)へ移行しました。この中で今年の6月17日には819円の高値をつけたあと、買われ過ぎからの調整となって上昇トレンド(B)を下に切っています。

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(7011)三菱重工業

 四季報2015年夏号によると、日立との統合効果が顕在化して利益柱の火力発電設備が今期も業績牽引。自動車ターボ、中国空調、フォークリフト等の機械・設備も好調続く。大型客船の特損消え、純益水準切り上がる。連続増配。
設計変更を先に済ませ、飛行試験開始は秋に。17年納入開始に向け、量産工場や顧客サポート体制等の準備進める。業績不振の造船は、長崎の商船事業を分社化。
2012年7月25日の288円、11月13日の315円と大底圏で2点底をつけ、アベノミクス相場のスタートとともに急騰し、2013年5月23日の765円まで上昇しました。ここをピークに三角保ち合い(A)の形となっていましたが、この中で煮詰まり今年の2月5日の612円を安値に上放れとなり、2013年5月23日の765円を上にぬいて6月4日に805円の高値更新となりました。目先は買われ過ぎと円安が一服していることで、下落となっており、又、決算発表前で様子見ムードもありますので手が出しにくいところです。
中国の暴落をきっかけに世界同時株安となっており現時点でどこまで底を打つのか不透明ですので、大きな下げを想定した待ち伏せ買いとなります。

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(5991)日本発條

 四季報2015年夏号によると、HDD用精密ばねはデータセンター用好調でもPC用低迷で後退。が、主力の自動車用懸架ばねは国内低迷もタイが回復。中国続伸。北米は生産トラブル解消し下期に黒字定着。自動車用の海外新工場立ち上げ負担吸収し最高純益。増配幅上振れも。
ハンガリーに懸架ばねの新工場設立。15年末稼働で欧州企業に供給。円安受け、海外需要増分の国内生産シフト検討。
2015年3月期は、業績下方修正だったものの、2016年3月期は一転して増収・増益予想。
2012年11月12日の625円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で2013年5月22日の1373円をピークに短期下降トレンド(B)となって10月8日の939円の安値をつける。ここからの反発で2014年1月16日の1267円まで上昇するものの再下落となって5月14日の816円まで下げ、9月29日の1096円まで反発しました。ここから10月17日の896円まで押し目を入れたあと、三角保ち合い(D)となって、その煮詰まったところで今年の1月15日の979円を安値に上放れし、6月2日には2013年5月22日の1373円をと突破して1497円の高値をつけました。現在はここをピークに売られすぎからの調整中に外部環境の悪化で日経平均の下落につれ安し、大きく下げているところです。

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(6471)日本精工

 四季報2015年夏号によると、自動車市場好況で電動パワステや自動車用軸受けが中国や米国など海外中心に一段拡大。産業用軸受けも鉄道車両や風車向けなど着実増。営業増益。独禁法関連特損減少。最高純益連続更新。増配。
ステアリングは電動以外でもマニュアルコラムにも注力。軸受けは補修・更新などアフターマーケット向けの深耕を図る。露光装置製造子会社は6月に売却。
2012年11月14日の414円を底値とし、ここから始まったアベノミクス相場にサポートされての上昇トレンドの中にあります。2014年3月25日の968円を安値に上昇角度のやや大きい上昇トレンド(B)へ移行し、この中で9月25日の1608円まで上昇後、10月17日の1254円まで下落して三角保ち合い(C)となり。今年の1月16日の1322円を安値に上放れとなり、急角度の上昇トレンド(D)へ移行し6月2日には2120円の高値をつけました。ここをピークに買われ過ぎからの下落となり、6月29日には1897円で売転換となって上昇トレンド(D)を下に切って大きく下げています。海外の不透明要因で日経平均の下げにつれ安していますが、日経平均の下値確認をしてからの買いとなります。

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(7244)市光工業

 四季報2015年夏号によると、国内は主力のトヨタ向けが新型車多く好伸。前期苦戦した東南アジアは回復。タイはフォード向けに初受注。持分社だった中国のミラー生産現法の完全子会社化で売上31億円、営業益3億円上乗せ。営業益回復。為替益は剥落。税軽微。連続増配も。
【新製品】従来比6割小型化した前照灯で燃費やデザイン性訴求。車幅灯は電子基板の仕様共通化しコスト圧縮。納入先拡大へ。
2011年3月11日の東日本大震災以降、大底圏で2011年11月24日の118円、2012年10月12日の105円、2014年3月20日の130円と3点底をつくって2013年10月25日の204円の高値をぬいて、上放れの形となりました。2014年9月4日の313円の長い上ヒゲを出した後、ボックス圏(A)の動きとなり、この中で2014年11月18日の220円、今年の3月30日の224円と2点底、2014年12月15日の279円、今年の4月28日の280円とダブル天井をつけて浅い押し目のあと、大幅上昇となって6月12日には328円と昨年の高値9月4日の313円を更新しました。ここをピークに円安一服と日経平均の下落につれ安しています。現時点での業績からみてもチャートの形からみても押し目買い有利とえいます。

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配信元: みんかぶ株式コラム