一度下がった後が勝負!
ここ数日の連騰で、儲けているのは、日経225先物や、225ミニ、あるいはETFの投資家だろう。個別銘柄で、そう簡単に稼ぐことができる環境ではない。したがって、「自分の買ったやつだけ上がらない!」と嘆いている人が多いかもしれない。しかし、それは錯覚だ。
先週末にかけて、日経平均株価は、11連勝を達成し、5月の記録を次々と塗り替えたが、騰落レシオ((上昇銘柄数÷下降銘柄数)×100)は、まだ117.6にすぎない。
今年2月から3月の上昇のときは、140に達していたことを考えると、まだ、水準はそれほど高くはない。
このことから、いえることは二つある。
1.上昇銘柄対下落銘柄の割合は、6対5 程度なので、上がっていない銘柄も多い。
2.過熱感があまりなく、まだ、周囲に買いが広がる余地がある。
もちろん、日経平均は、派手さはないが地道に連騰しているので、他の指標を見ると、過熱感が出ているともいえる。しかし、日経平均が下がったとしても、周囲に買いが広がれば、投資家のマインドは維持され、調整したあと、再度の上昇につながりやすい。
今回の上昇の中で、「逆張り的」な投資をしている人は、あまり保有株が上がっていないのではないだろうか。日経平均採用銘柄を中心とした、「順張り」銘柄が上昇の主役になっている。
しかし、焦ることは全くない。出遅れている「逆張り銘柄」にも買いは回ってくる。今回は、まず日経平均株価が20833円を抜きにいくタイミングを決め、市場全体の方向性を計るための相場だ。したがって、機関投資家でさえ、一度下がるのを待っている。いつ終わるかわからない連騰の中に資金を投入するのは、相場のリズムが読めず、非常にやりづらいのだ。
出遅れの銘柄には順番に出番が来るだろうし、すでにそういった動きは始まっている。一度調整をした後が、本当のチャンスになるだろう。
調整後のテーマ
日経平均が調整もしくは上下を始めた後は、個別の株式物色になり、相場には再びテーマ性が出てくる可能性がある。
では、これから考えられる株式市場のテーマを、整理しておこう。
1.防災関連
相次ぐ火山活動などに対する対策など
2.サイバーセキュリティ(マイナンバー含む)
中国のハッカー部隊などが話題に・・・
3.IoT
3月期各社の決算説明で、比較的多かった戦略の一つ
4.防衛・航空宇宙
安全保障法制、宇宙計画など
これらの銘柄の中で、「出遅れている中型銘柄」には、すでに買いが入り始めている。それが、さらに小型の銘柄にまで手が広がるかどうか、が、ポイントだろう。
http://jst-trade.jp/show_page.html/view/lp02/mediaCode/min2
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