(6703)沖電気工業
四季報2015年春号によると、ブラジルATM買収で営業益35億円減。ただプリンタの人件費削減寄与。為替差益減。16年3月期は公共大型案件減るがプリンタやEMSが補う。ブラジルは工場の生産性改善で赤字縮小。営業益続伸。
ゴールドマン・サックスが1月20日付けで目標株価の280円を継続。更に2月19日付けで300円に引き上げ。ATM(現金自動預払機)の利益成長と中国でのATMの成長が予想を上回る。
2012年4月26日の140円からの下降トレンド(A)の中で、11月13日に69円で底打ちとなり、ここからアベノミクス相場にサポートされ、12月13日に89円で買転換のあと2013年5月23日の248円まで一本調子の上昇となりました。ここを目先のピークに調整となって6月7日の162円、8月29日の162円とダブル底をつけて反発し、2014年1月16日には285円の高値をつけました。ここから5月21日の185円まで下げて三角保ち合い(B)を形成していましたが、この中の煮詰まったところで11月18日の224円、今年の1月6日の228円と2点底をつけて三角保ち合いを上放れし、3月10日に272円まであって、現在押し目をつくっています。昨年の10月7日の272円、3月10日の272円とダブル天井の形となっていますが、押し目が浅くここを突破すると一段高の形といえます。
(5707)東邦亜鉛
四季報2015年春号によると、円安で亜鉛製錬カサ上げの反面、ドル建て借入金に為替差損懸念。会社数字に着地。16年3月期も海外有力鉱山の閉鎖で亜鉛市況しっかり。豪ラスプ鉱山に下期黒字化の展望。資源が均衡線へ浮上。
10~12月期経常益は39%増の23.7億円。3Q累計の通期進捗率は100%。
2012年8月7日の233円を底値に、(A)→(B)→(C)と下値を切り上げる上昇トレンドとなっています。この上昇トレンド(C)の中で、2014年8月5日の516円の高値をつけたあと、買われ過ぎからの大きな調整となって10月17日の337円まで下落しました。ここを安値に12月24日の415円まで反発し、再下落となって2番底確認の動きとなり、今年の1月16日に342円の安値をつけて、反発しているところです。
多少時間はかかっても水準訂正してくるものと思われます。
(6516)山洋電気
四季報2015年春号によると、海外14子会社同時計上で売上高46億円、営業益4億円上乗せ。中国向けが想定以上で増益加速。16年3月期も情報機器向け冷却ファン、ロボット用サーボモーターとも好調。利益高水準。増配継続も。
2012年11月9日の424円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場がスタートし、11月20日の460円で買転換となり、2013年5月23日の836円までの大幅上昇となりました。ここから押し目を入れて反発し、7月19日には867円と高値を更新しましたが、ここが当面のピークとなって下降トレンド(B)へ移行しました。この下降トレンドの中で、2014年3月20日に601円で底打ちとなり、ここから4月11日の613円、5月21日の632円と3段の順上げとなって上放れ、9月25日には932円の高値更新となりました。ここをピークに調整入りとなり、10月14日の759円、10月29日の752円、12月16日の743円と順下げの3点底となって反発、1月30日の857円まで上昇後、2月5日には798円まで押し目を入れて三角保ち合い(C)となっていましたが、3月24日に857円で上放れとなりました。
(5706)三井金属鉱業
四季報2015年春号によると、円安で亜鉛上振れるが、インジウム・銅の在庫評価損。会社数字に着地。16年3月期は触媒・極薄銅箔が着実、亜鉛市況も底堅い。ただカセロネス銅山のフル稼働が半年遅れ。中計経常益360億円遠い。
今期純利益は大幅増益、来期も増収増益見通しで1株利益は34円、加えて1株純資産295円を考えれば現在は割安感あり。
2012年7月25日の145円を安値に底値圏で三角保ち合い(A)となっていましたが、11月13日の155円を安値にアベノミクス相場がスタートし、上放れとなって2013年5月22日の278円まで上昇しました。ここから6月21日の201円まで押し目を入れて再上昇となり、12月30日の327円の高値更新となりました。上値はこの水準をピークにアタマを押さえられていますが、下値は6月21日の201円を安値に切り上がる直角三角形(B´)の保ち合いとなっています。この中で、今年の1月16日に245円まで下げて上昇ライン(B)にサポートされて戻りを試す動きとなっています。業績からは割安株のため信用買い残が多く入っており、当面は300円以上からは上値が押さえられるところです。
(6474)不二越
四季報2015年春号によると、海外子会社の前期14カ月決算平常化。自動車生産活況で収益柱のベアリング増勢。ロボットも中国などで高水準。産機用油圧機器の拡大続く。工場の自動化進展で採算改善、人件費や償却費増こなし、営業益一段高。最高純益更新。連続増配。
(注)韓国微用工訴訟でソウル中央地裁が日本企業で4件目の賠償命令。
中期的には、2012年11月13日の232円を安値に、11月19日の266円を買転換にアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)の中にあります。この中で、2013年8月8日の413円を安値に角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行し、2014年9月29日に816円の高値をつけました。ここを当面のピークに10月17日の611円まで下落し、12月26日に773円まで反発するものの、上昇トレンド(B)ラインにアタマを押さえられ、又韓国での賠償問題があることで業績は好調ながら上値を終えない状況となっています。それでも今年の1月10日の624円を安値に少しづつ上値・下値を切り上げています。水準訂正を待つところです。
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