「コジテク(小次郎講師の使えるテクニカル分析講座)実践編」第57回(2)、そして第2部第12回!
□皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
■助手のムサシです。よろしくお願いします。
□今日はボリンジャーバンドの6回目。いよいよボリンジャーバンドの要「ボージ」と「スクイーズ」を解説する。
■おお、第一回目で名前が出てきたボージとスクイーズをいよいよ本格解説していただけると。うれしいです。・・・その前に・・・まずは2月の講師のセミナー報告!
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2/7(土)大阪
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■3月にはパンローリング主催、投資戦略フェアEXPO2015にも出演予定!そちらもお楽しみに!
1、ボリンジャーバンドの3つの要素
□さて、前回はボリンジャーバンドを構成する3つの要素のうち、「ミッドバンド」について徹底的に勉強した。
■3つの要素とは「ミッドバンド」「バンドワイズ」「%b」でしたっけ?
□もう一度整理しよう。
【ボリンジャーバンドを構成する3つの要素】
①ミッドバンド=20日移動平均線・・・中期トレンドの方向性を示す!
②バンドワイズ=バンド幅・・・20日間のボラティリティ(価格変動)の大きさを示す!
③%bチャート≒ストキャスティクス・・・相対的価格の高さを示す!
■なるほど。
□そして今回は2番目のバンド幅を徹底解説する。
■お願いします。
2、バンドワイズチャート
□ではバンドワイズチャートの計算式から復習しよう。
【バンドワイズチャートの計算式】
バンドワイズ=(バンド上限-バンド下限)÷ミッドバンド
■ミッドバンドで割るところがポイントですね。
□単純にバンドの幅と言ったら、上限(+2シグマ)と下限(-2シグマ)の間隔(=幅)を想像するだろうが、バンドワイズチャートではそれをミッドバンドで割る。
■ですね。
□もっともミッドバンドに大きな変動がない限り、バンドワイズはバンド上限とバンド下限の間隔によって大きくなったり小さくなったりする。だから、バンドワイズ=バンド幅(バンド上限と下限の間隔)と思ってもらって基本的に間違いはない。ただし、わざわざミッドバンドで割るのは、価格が1000円のときのバンド幅100円と価格が3000円に上昇したときのバンド幅100円を同じバンド幅と言っていいかという問題があるため。
■なるほど、価格が上昇すればするほど、ぶれ幅も大きくなるのは自然のことですものね。
□ということで、ミッドバンドで割って、ミッドバンドの値に対し、どれくらいのぶれが出ているかということをバンドワイズチャートで表している。
■でもそのバンドワイズチャートは日本ではなかなか見られない。
□だから、バンドワイズチャートを手書きせよと言っている。そんなに難しい話じゃないぞ。
■と言ってもやはり、初心者にはやっぱりハードルが高いです。
□まあ、基本的には視角で判断したバンド幅の増減と大差ない。バンド幅が増加すれば通常バンドワイズは大きくなり、バンド幅が縮小すればバンドワイズも小さくなる。バンドワイズチャートがなくてもボリンジャーバンドを見ていればわかる。
■なるほど。そうですよね。
3、スクイーズとボージ
□バンドワイズチャートのポイントは「スクイーズ」と「ボージ」。これはボリンジャーバンド解説の第1回目に紹介した。復習しておこう。
【スクイーズとボージ】
・スクイーズ=バンド幅の最縮小点
・ボージ=バンド幅の最大拡大点
□バンド幅が最も縮小するとはどんな状態だね?
■えーと、バンド幅は20日間の標準偏差によって決まるんでしたよね。
□そのとおり。+2シグマと-2シグマの間隔は標準偏差×4となる。
■そして標準偏差は価格変動の(ばらつきの)大きさを表す。
□そういうこと。
■ということは・・・スクイーズは、前後の期間の中で、過去20日間の値動きが一番小さくなったということを示しているんですね。
□そういうこと。過去20日間の値動きが無くなるとスクイーズが起こる。では、最大に拡大するのはどんなときだね?
■前後の期間の中で過去20日間の値動きが一番荒くなったときですね。
□ということは暴騰あるいは暴落が起こったときにボージが現れるとわかる。
■なるほど。
【スクイーズとボージ】
・スクイーズ=過去20日間の値動きが最も小さいとき。
・ボージ=過去20日間の値動きが最も大きいとき。
□先ほどのチャートを見てごらん。まず、ボージとスクイーズの箇所を確認しよう。上のボリンジャーバンドを見ているだけで、どこがボージかスクイーズかというのは大体わかる。しかし、下にバンドワイズチャートを付けてみるとそれが明確になるのは確かだ。
■これを見ると手書きしてでもバンドワイズチャートを付けたくなりますね。
□まず、このチャートから感じてほしいことは、ボージとスクイーズのところでトレンドが変化していること。上昇トレンドが下降トレンドになったり、下降トレンドが上昇トレンドになったり、あるいはもみあい期入りとかもみあい放れのところでスクイーズやボージが発見される。
■つまり、ボージとスクイーズを発見するとトレンドの変化が読めるということですね。これは便利。
□どちらもトレンド変化を象徴するが、細かく言うと、スクイーズは新しいトレンドが発生する予兆、ボージは今まであったトレンドが終了する予兆を示す。
【スクイーズとボージが教えてくれること】
スクイーズ・・・これから新しいトレンドが発生するシグナル
ボージ・・・・・今あるトレンドが終了するシグナル
■これは重要ですね。
4、スクイーズとボージの意味
□さて、答えを丸暗記するだけでなく意味を理解しようというのが小次郎講師流。何故、スクイーズが新しいトレンド発生のシグナルとなるか考えてごらん。
■スクイーズとは一番値動きが無くなった状態。そこが一番無いということはそこから新しい動きが出てくることによりスクイーズが確認されるわけですよね。値動きが無いってだけではスクイーズにならない。
□だね。一番バンド幅が縮小し、そこからバンド幅が広がりはじめてこそスクイーズが出来上がる。つまりもみあい放れを教えてくれるのがスクイーズ。
■なるほど。
□次にボージ。これは何故トレンド終了のシグナルかな?
■価格が大きく動くのは・・・えーと・・・・確かトレンドが発生する瞬間に動きますね。そしてトレンドが終了する瞬間にも大きく動くことがある。あ、そうか。
□わかったかね?
■トレンド発生のときにも新たなトレンド誕生の勢いを示す価格変動の広がりが見られますが、これはその後も継続します。よってボージのような急拡大して、その後急に狭くなるということはないですね。
□そのとおり。ボージも、バンド幅が拡大しているだけではボージにはならない。その後バンド幅が急激に縮小してボージとなるわけだ。
■これはトレンドの最後でよく起こりますね。下げトレンドがしばらく続くと、買い方が資金が続かずに総投げになる。この投げ売りで価格は暴落しますが、それで下降トレンド終了ですから、ボージとなる。
□上昇トレンドも同じだね、ある程度上昇トレンドが続くと、売り方が資金が続かずに手じまわざる得なくなる。これを「踏み」と言う。踏みは買い注文として出てくる。売り方の総踏みで価格は暴騰し、それにて上昇相場が終了する、というのがよくあるパターン。
■そのときにやはりボージが出来上がるんですね。
□よく理解した。そういうことだ。
【スクイーズとボージの意味】
・スクイーズ・・・もみあい放れを意味する。
・ボージ・・・・・下降トレンド終盤の買い方の投げ、上昇トレンド終盤の売り方の踏みを意味する。
こうやって意味をひとつひとつ理解するとチャート分析力がどんどん上達する。
■そんな気がします。
□だが、慢心しないように。
今回はここまで。次回はこのボージとスクイーズを利用した仕掛けのシグナルについて解説しよう。
■お願いします!楽しみです。
□ということで本日はここまで。
■ありがとうございました。
今日のまとめ
【ボリンジャーバンドを構成する3つの要素】
①ミッドバンド=20日移動平均線・・・中期トレンドの方向性を示す!
②バンドワイズ=バンド幅・・・20日間のボラティリティ(価格変動)の大きさを示す!
③%bチャート≒ストキャスティクス・・・相対的価格の高さを示す!
【バンドワイズチャートの計算式】
バンドワイズ=(バンド上限-バンド下限)÷ミッドバンド
【スクイーズとボージ】
・スクイーズ=バンド幅の最縮小点
・ボージ=バンド幅の最大拡大点
【スクイーズとボージ】
・スクイーズ=過去20日間の値動きが最も小さいとき。
・ボージ=過去20日間の値動きが最も大きいとき。
ボージとスクイーズを発見するとトレンドの変化が読める
【スクイーズとボージが教えてくれること】
スクイーズ・・・これから新しいトレンドが発生するシグナル
ボージ・・・・・今あるトレンドが終了するシグナル
【スクイーズとボージの意味】
・スクイーズ・・・もみあい放れを意味する。
・ボージ・・・・・下降トレンド終盤の買い方の投げ、上昇トレンド終盤の売り方の踏みを意味する。
□第2部第12回講義終了。
■「起立、礼!」
□本日の講義をマスターしたなら、単位を2単位差し上げよう。
本日の単位数2 累計単位数24
中級テクニシャンまで後76単位!
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