以下は、フィスコソーシャルレポーターの相場観察男氏(ブログ「相場観察チラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年1月15日17時に執筆
中国政府による、米国債の購入縮小や停止検討観測報道を背景としたドル安進行により、コモディティ市場で金価格が上昇しています。
一般的に、NY市場での株価上昇が起きる際には、金価格は下落する傾向にあると言われています。これは、株式市場が上昇する際には、投資家は積極的にリスクを取って株の値上がり期待に資金を移す。逆に、インカムゲインが得られない金からは資金が流出するという状況が背景としてあります。
しかしながら、NY市場ではNYダウやS&P500が堅調に上昇。株式市場の上昇だけではなく、金価格も同時に上昇していくという、珍しい状況が起きています。
これは、FRBだけではなく、ECBや日銀からも金融緩和の縮小の気配が感じ取られてきたことが、今後のドル安要因となる可能性を踏まえた現象ではないかと見ています。ECBや日銀の緩和終了はまだまだ時間の掛かるものですし、現在高値圏で持ち合い状態を強めている金価格は今後上方向にブレイクして、1,400ドルを超えてくる可能性も高いのではないか?と考えています。
ということで、本日は今後の金価格の上昇を見込んだ場合に恩恵を受けるであろう銘柄はないかと探していた時に目についた、中外鉱業<1491>に注目してみていきたいと思います。
■中外鉱業<1491>の基本情報
市場:東証2部
取引区分:信用
中外鉱業<1491>は、金・銀・白金などの貴金属リサイクル販売を主な事業とする企業となります。仕入や加工のみならず金地金の販売も手がけており、リサイクル販売事業は堅調な業績となっているようです。
しかしながら、上期には金先物取引で4億円以上の実損、2.7億円の評価損を計上。中古工作機械販売での苦戦もあり、今期は営業赤字が見込まれています。
来期に関しても金先物取引次第という状態と言われていますが、金価格がこのまま上昇していった場合には、先物取引の評価損が膨らんでいきますので、非常に厳しい状況と言わざるを得ません。
■中外鉱業<1491>のチャート分析
中外鉱業<1491>の月足チャートを見てくと、2008年以降は13円-50円をボックスとした相場展開となっています。
株価が示す通り、中外鉱業<1491>は株価水準が低い低位株と呼ばれ、投資経験が浅い方には非常にリスクが高い銘柄だと言えるでしょう。
しかしながら、金価格との連動性という点では、住友鉱山<5713>や三井金属<5706>よりも中外鉱業<1491>の方が高くなる傾向にあります。
金先物価格の動向次第ではありますが、仮にこのまま金先物が上昇していくとした場合、評価損が拡大しないうちにポジションを手仕舞いし、仕切り直ししていくことで、改めて同社が見直されてくる事もあるかもしれません。現段階では手出し無用かと思いますが、今後の同社の動向には注視していきたいと思います。
余談となりますが、個人的には3年程前から資産の何割かは金現物の裏付けのある金積立に当てています。今後、中国やインドの金の旺盛な実需も手伝って、コモディティ市場での金価格からは目が離せない状況が続いていくと読んでいます。
個人投資家のみなさんも、ヘッジの意味からも金投資に関して調べてみても良いかもしれませんね。
毎日執筆中のブログでは、株式相場全体の見通し、市場で注目されるテーマ株や急騰株、為替取引、投資信託やインデックス投資、仮想通貨や米国株などを独自の視点で分析、資産構築の為の情報をチャート画像付きで発信しています。
「相場観察男 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「相場観察チラシの裏」が出てくると思いますので、一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:相場観察男
ブログ名:相場観察チラシの裏
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※2018年1月15日17時に執筆
中国政府による、米国債の購入縮小や停止検討観測報道を背景としたドル安進行により、コモディティ市場で金価格が上昇しています。
一般的に、NY市場での株価上昇が起きる際には、金価格は下落する傾向にあると言われています。これは、株式市場が上昇する際には、投資家は積極的にリスクを取って株の値上がり期待に資金を移す。逆に、インカムゲインが得られない金からは資金が流出するという状況が背景としてあります。
しかしながら、NY市場ではNYダウやS&P500が堅調に上昇。株式市場の上昇だけではなく、金価格も同時に上昇していくという、珍しい状況が起きています。
これは、FRBだけではなく、ECBや日銀からも金融緩和の縮小の気配が感じ取られてきたことが、今後のドル安要因となる可能性を踏まえた現象ではないかと見ています。ECBや日銀の緩和終了はまだまだ時間の掛かるものですし、現在高値圏で持ち合い状態を強めている金価格は今後上方向にブレイクして、1,400ドルを超えてくる可能性も高いのではないか?と考えています。
ということで、本日は今後の金価格の上昇を見込んだ場合に恩恵を受けるであろう銘柄はないかと探していた時に目についた、中外鉱業<1491>に注目してみていきたいと思います。
■中外鉱業<1491>の基本情報
市場:東証2部
取引区分:信用
中外鉱業<1491>は、金・銀・白金などの貴金属リサイクル販売を主な事業とする企業となります。仕入や加工のみならず金地金の販売も手がけており、リサイクル販売事業は堅調な業績となっているようです。
しかしながら、上期には金先物取引で4億円以上の実損、2.7億円の評価損を計上。中古工作機械販売での苦戦もあり、今期は営業赤字が見込まれています。
来期に関しても金先物取引次第という状態と言われていますが、金価格がこのまま上昇していった場合には、先物取引の評価損が膨らんでいきますので、非常に厳しい状況と言わざるを得ません。
■中外鉱業<1491>のチャート分析
中外鉱業<1491>の月足チャートを見てくと、2008年以降は13円-50円をボックスとした相場展開となっています。
株価が示す通り、中外鉱業<1491>は株価水準が低い低位株と呼ばれ、投資経験が浅い方には非常にリスクが高い銘柄だと言えるでしょう。
しかしながら、金価格との連動性という点では、住友鉱山<5713>や三井金属<5706>よりも中外鉱業<1491>の方が高くなる傾向にあります。
金先物価格の動向次第ではありますが、仮にこのまま金先物が上昇していくとした場合、評価損が拡大しないうちにポジションを手仕舞いし、仕切り直ししていくことで、改めて同社が見直されてくる事もあるかもしれません。現段階では手出し無用かと思いますが、今後の同社の動向には注視していきたいと思います。
余談となりますが、個人的には3年程前から資産の何割かは金現物の裏付けのある金積立に当てています。今後、中国やインドの金の旺盛な実需も手伝って、コモディティ市場での金価格からは目が離せない状況が続いていくと読んでいます。
個人投資家のみなさんも、ヘッジの意味からも金投資に関して調べてみても良いかもしれませんね。
毎日執筆中のブログでは、株式相場全体の見通し、市場で注目されるテーマ株や急騰株、為替取引、投資信託やインデックス投資、仮想通貨や米国株などを独自の視点で分析、資産構築の為の情報をチャート画像付きで発信しています。
「相場観察男 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「相場観察チラシの裏」が出てくると思いますので、一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:相場観察男
ブログ名:相場観察チラシの裏
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