木徳神糧 Research Memo(7):業績は米価に左右されるが増配の余地はありそう

配信元:フィスコ
投稿:2018/03/07 17:51
■株主還元策

木徳神糧<2700>は株主還元策として年間10円配当を実施している。特に配当性向等の基本方針を示してはいないが、2017年12月期実績の配当性向は9.3%、2018年12月期予想ベースで16.4%にとどまっている。同社の利益水準は米価の動向に左右されてしまうので安定した配当を続けることが最優先の方針だが、現在の配当性向の水準は決して高いとは言えず、今後の利益水準によっては増配の余地はあると言えるだろう。

また前期(2017年12月期)には515,086株の自社株買いを実行し、期末には565,462株の自己株式を保有している。これらの自己株式は当面は消却をせずに保有され、将来的にはM&Aなどに活用される予定だ。自社株買いを実行した主要因は、一部の大株主が売却意向を示したことだが、ROEの改善になっていることは事実であり、このような会社側の姿勢は評価に値するだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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