安いところでは割り込んだ200日線を引けでは回復しましたので

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/03/20 16:35

まだこれが下値サポートしています

けさは米国株の大幅下落を受けて大幅安で始まりましたが、日本時間では米国株時間外取引が高くなったことや、ドル円が円安に振れたこと、3月末の配当・権利取りや日銀のETF買い期待から引けにかけて下げ渋る展開となりました。

ただ米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に様子見ムードとなっていることから、取引は引き続き低調でした。

東証1部の売買代金は今年3番目に少ない2兆2559億円となり、騰落銘柄数は値上がり947銘柄、値下がり1025銘柄、日経225採用銘柄では値上がり116銘柄、値下がり101銘柄と、日経225採用銘柄では値上がり銘柄数の方が上回っています。

日経ジャスダック平均は小幅に4日続落、東証マザーズ指数は小幅に3日続落しました。

株価チャート的には、取引時間中に割り込んだ200日線(今日現在:21287円)を回復して終わりましたので、まだ下値サポートとして機能しています。

今回のFOMCでは利上げが確実視されており、年3回の利上げ見通しに変更はないと見られていますが、タカ派と捉えられれば混乱する場面もあるかもしれません。

200日線を明確に下回った場合には、3月5日に付けた取引時間中の年初来安値20937円が次の下値メドとなる点には注意が必要です。

テクニカル指標はおおかたが底値圏に近づきつつあり、前引け段階での試算値では騰落レシオ6日は63.07まで低下して底値圏を示唆していました。

応当日の関係で木曜日までは低下しやすいですが、その後は上昇しやすくなります。

一方で騰落レシオ25日は101.35まで上昇していますが、逆に木曜日までは上昇しやすいですが、その後は横ばい相場が続いても低下しやすくなります。

休み明けの相場は、今晩とあすの米国株の動きが大きく影響してきますが、基本的にはココから下落するところがあれば、段階的な買い下がりのイメージの継続でいいと思います。

ただ意外安する可能性も残っているだけに、そのときにも買い下がれるように余力を残しながら買い下がるのがいいと思います。

新興市場も調整が進んでいますので、底値に届いた銘柄は中期的な妙味が出てきそうです。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想