大台達成後しばらくは保ち合い相場?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2018/01/19 18:56

堅調な状況は続く

【1月19日の日経平均の動き】
19日の日経平均は前日比44円69銭高。
米長期金利の上昇を受けて銀行や保険など金融株が上昇し、前日までの2日で200円ほど下げた反動もあって3日ぶりの反発となった。
ただ、19日の米連邦予算の期限切れを巡る不透明感から上昇の勢いは限定的だった。

【1月19日15時時点の為替相場】
一方で円相場は、19日15時17分時点では1ドル=110円83~84銭と、前日17時時点に比べ40銭の円高・ドル安水準で推移。
米連邦政府の予算について、米下院が2月16日までのつなぎ暫定案を可決したが、上院で可決されるかどうかが不透明であり、持ち高整理の円買い・ドル売りが先行した。

【1月22日に注目の業種】
為替が円高方向に進んでいる今、円高の進行により下落するおそれのある外需株への投資はリスクが高いと考えられる。
そのような状況では以下に挙げるような、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したい。

<円高メリット業種>
※2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種

1.建設(前週比+0.26%)
2.ガラス・土石製品(同-1.01%)
3.石油・石炭製品(同-2.20%)
4.鉄鋼(同-3.80%)

これらのうち鉄鋼業は、前週との比較で下落しており出遅れ感があることから、これから人気化する可能性があると考えられる。

もし為替がこのまま円高に向かうのであれば日本株の上昇圧力が弱まってもおかしくないため、1月22日の日本株は【前日と同水準を保つ】と予測する。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想